【銀魂】月夜に忍は何想ふ。【河上万斉】 (ページ2)

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仲間1人。ページ2

「わぁぁあ!!!!!!」

ｻﾞｼｭｯ

この景色には慣れた。

肉が裂け、血が吹き出す人々が散らかる景色。

A「人間は、馬鹿ですね……」

敵兵「お前も、だろ……」

生き残りがそう言う。

A「？ここに貴方達以外人間は居ない……

私は天人ですからね。」

そう言ってトドメを刺す。

A(何時まで、こんな事を……)

早く、早く私を助けて……

なんて、殺しばかりしてきた私に、救いなんて来るわけないか。

ﾊﾞｧﾝｯ!!

突然鳴った銃声と共に、左腕から痛みが走った。

まるで大きな針を刺されたような痛み。

A「ｯ!!生き残りか……!?」

痛む腕を押さえ、振り返ると、

そこには噂に聞いていた、

鬼兵隊の来島また子が居た。

A「き、じまぁ……ｯ!!」

来島に向かって投げた手裏剣は、数メートルほど先で地面に落ちた。

そして、私の意識が消える瞬間に、来島また子とサングラスの男の姿が目に映った。

〜？？？〜

A「…〜ｯぁ……」

激しい頭痛に魘され、心地よい畳から、私はのそりと起き上がる。

何処か心地の良い三味線の音色が聴こえた。

当たりを見渡すと、襖があった。音源はその奥だろう。

……というか、

……何処だ……ここは。

少なくとも私が知っている場所ではない。

私が喧嘩を売った場所に、こんな所は無かった。

とりあえず、音源に向かって話し掛けてみる。

A「あの……!!……ｯ何処ですかここは。」

すると、ピタリと三味線の音は止み、立ち上がるような音が聞こえた。

ｽｰｯ

A「ｯ？」

どこかで見たことあるような……

襖が開くと、私が意識を手放す直前に目にした男が立っていた。

すぐに敵だと判断し、藍富士を手にする為に、背中に手を伸ばす。

A「ｯ!!?」