検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:40,347 hit

ページ ページ15

あれから1週間。




あの男とは1度も会っていなかった。




しかし、何故かあの男の顔が




頭から離れなかった。




A「はぁ……」




部屋であんぱんを食べながら、窓から何かを見ている先輩を




ドアの外から眺めている時




つい溜息を零した。




山崎「……。」




〜〜〜〜




今日はもう帰ろうと立ち上がると、後ろからドアの開く音が聞こえる。




A「ッ……」




?「!主は……((コソッ))」




私は先輩に存在がバレる前に退散したくて、急ぎ足で外に向かう。




が、腕を掴まれた。




?「……言ったでござるよね?退殿は諦めろ、とな。」




A「ッなんなの、あんた……!!」



そう言って目を見る。




その時、時間が止まったかと思った。




すぐそこにハッとした男の顔があった。




今まで意識して見てなかったが、サングラス越しに目が見えた。




その目はハッキリと私を捕らえていて。




胸が締め付けられる様な感覚に襲われる。




河上「……か、河上万斉でござる。」




そう名乗る河上さん。




A「!は、離して!」




そう言って振りほどくと、呆気なく解放される。




少し、残念な気もした。




河上「……」




私は高鳴る胸の鼓動を抱えながら、その場から走り去る。




〜〜〜〜




河上「……」




Aが走り去った後、その場に立ち尽くす河上。




一部始終を見ていた山崎が、声をかけた。




山崎「あれ、もしかしてあの子に惚れた?」




河上が山崎を見ると、




何食わぬ顔であんぱんを頬張る姿が見える。




河上「……そんなわけなかろう。」




しかし、Aが走り去った方向を見る河上の目は、




どこか熱い様で、悲しそうな目をしていた。




山崎「はぁ〜………。」




A「な、なんなんだろ……!?」




私はまだ止まらぬこの鼓動が抑えられなかった。




止まれ、止まれ……と心の中で呪文のように唱えていると、




遠くから久しぶりな声が聞こえた。




?「あー!Aアル!Aー!!」




いつもの様に、傘をさして酢昆布を咥えた神楽が歩いてきた。




神楽「こんな所で何してるアルか?」




A「仕事です!」




神楽「お勤めご苦労様ネ!」




酢昆布いるか?と差し出す神楽。




いや、今はいいよ……と首を横に振る。

次ページ→←先輩好きの君。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
65人がお気に入り
設定タグ:河上万斉 , 銀魂 , ○○してみた   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

万斉推し - 万斉様ァァァァ!!最高すぎて私死にます! (2022年2月13日 23時) (レス) @page1 id: 78f9a00831 (このIDを非表示/違反報告)
林檎の国の凡人(プロフ) - ぶどうさん» ごめんなさい、リクエストは受け付けておりません……読んでいただきありがとうございます! (2020年6月27日 2時) (レス) id: b12412348f (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - こんにちは!全部読ませていただきました!とても楽しかったです!もしリクエスト可能でしたらいいですか?? (2020年4月11日 10時) (レス) id: 3a519504ea (このIDを非表示/違反報告)
林檎の国の凡人(プロフ) - ポッピングさん» むむ!どのお話でしょうか!?ありがとうございます、励みになります! (2020年3月10日 1時) (レス) id: b12412348f (このIDを非表示/違反報告)
ポッピング(プロフ) - 新撰組ではなく真選組では?あっあとこの短編集大好きです!応援してます!!! (2020年3月10日 1時) (レス) id: 802431f708 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:林檎の国の凡人 | 作成日時:2019年2月25日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。