第二十六話 ページ26
そしたら深田くんいてちょっと残念だったけど、なんてあざとく肩をあげる仕草に、その言葉に思わず身が固まる。
またくるりと前を向いてしまってもう先輩の顔を見ることはできないけれど、
横にいる深田と顔を合わせるとこちらもまあ吃驚顔。
ピストルの音に合わせて駆け出す背中を見つめ、一言。
「…………最初から最後まであざとかわいいかよ……」
深「……青木先輩、まじスか〜…」
予想外すぎて計算外っつーか、あれ？でもまだ確定ではない、？でもあの感じはなぁ〜…
なんて競技前から疲れ切ってる顔の深田。なんかブツブツ言ってるけど大丈夫なのか？
「なに一人で項垂れてんの、もう始まるよ」
深「…そんな本人には効いてないってか。あーあ、あん人も青木先輩も大変そ……」
「深田？ピストル鳴るって、準備しろよ」
深「へいへーい」
すっと隣に立ち構える。目指すからには一位を取りたい、邪魔しあいっこはなしだかんな、と告げると意地の悪そうな声で一言。
深「それはどうっスかね」
・
結果は二位。息を整えた後に記録係へ伝えに行く。
そのままクラスの待機席で応援してくれていた春夏たちと合流する。
黒「A惜しかったな〜、まああいつサッカー部だししゃあなしっしょ」
内「おつかれさまあ」
安「春夏ちゃんの隣とっといたから行っておいで」
光輝や颯太、秀くんとハイタッチをして、最前列にいる春夏の隣へと座る。
よく頑張ったね〜！と頭を撫でてくれる春夏の手にすり寄り、ちょっとは癒されたけど先程のゴール前の瞬間が蘇り思わず眉間に皺が寄る。
「あんにゃろ…最後余裕ぶっこきやがって……」
春「もうAってば口悪い！二位でも十分凄いことなんだよ？
周り運動部に囲まれててもあんなに奮闘したんだから」
「それでも振り向いて変顔しやがったあいつに負けたのが悔しい……」
春「普段の顔面偏差値ならAが圧勝だから、あんな陥没チャラ男に負けたことは忘れよ？
ね？ほら、スポドリ飲む？」
「うん…ありがと春夏……」
そこのお二人さん聞こえてますがァ？？！？なんて隣の待機席から聞こえてきた声なんて無視だ無視。
次の競技で顔面から転んでしまえ。
終わり
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塩麹。(プロフ) - ふうかさん» ありがとうございます！地道にゆっくりと頑張らせていただきます。更新を楽しみにお待ちください！ (2021年12月14日 1時) (
レス) id: cc7b208a8b (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - すごく面白いです!!続きが気になります!!更新待ってます！！ (2021年12月13日 1時) (レス) @page24 id: c4a626600f (このIDを非表示/違反報告)
塩麹。(プロフ) - Hano.さん» ご報告ありがとうございます。見直し次第修正させて頂きます。 (2021年9月21日 20時) (レス) @page7 id: cc7b208a8b (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - 7話の主人公の名前がなぜかAになってます。 (2021年9月21日 16時) (レス) @page7 id: ab344dd67b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩麹。 x他1人 | 作成日時：2021年9月17日 23時
