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25.秘密 ページ31

結局、社長が不在だったため私の依頼の返答は持ち越しとなった。社長の承認と社員の議論の末に結論を下すそうだ。
また一週間後に武装探偵社に足を運ぶ事となった。その際に依頼の詳細を伝える旨を伝え、帰路につく。



***
一人で帰り道を歩きながらも対峙していた面々の顔を思い浮かべてしまう。
ステキなお顔立ちの数々……。
依頼者ではなく太宰さんの友人(仮)として、気兼ねなく遊びに来たいものだ。

美味しい手土産を持てばおじゃましてもいいだろうか……。

「何ぶつぶつ言ってるんだい?Aくん」

自分の世界に入り込んでいたため、全く太宰さんの存在には気がつかなかった。
いつから居たのだろう。

「太宰さんこそ、どうしたんですか?仕事をさぼって油でも売りにきたんですか?」

「Aくんのお見送りなのだからしょうがないよ」

国宝級のお顔立ちで言われると少しだけ胸が高鳴る。

「どうして太宰さんは……中身が……」

残念なんでしょうね。危うく口から出てしまいそうな言葉はぐっと飲み込んだ。
だが、彼にはお見通しだったようで目を細められてしまい慌てて取り繕う。

その後も軽口をたたきあうこと、30分程度、自宅付近に到着した。

「お見送りありがとうござました。太宰さんに家まで知られたら押しかけられそうなのでここまでで大丈夫です」

一礼した後に、自宅に向かって踵を返す。

「……Aくんは、秘密主義だね」

意味ありげに含まれた声色。
背中から問いかけられた言葉に立ち向かう勇気はない。

「秘密がある女の方が魅力的なんですよ。太宰さん」

それではまた、と言って太宰さんから逃げるように歩く。

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作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!こんなハチャメチャな夢主、需要あるのかな?と不安だったので、そう仰って頂けると嬉しいです!オチはですね……。後々あかしますね。個人的にオチを先にお知らせするというのはどうにもピンとこなくて……個人的な見解で申し訳ないです (2017年7月28日 18時) (レス) id: b086ef1462 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - うわぁぁぁ文才ありすぎません?設定がしっかりしてて読んでて楽しいです!!渡辺ちゃんの謎?も気になりますし…笑笑。あと気になるのはこの小説って誰落ちなんですか?(太宰さんがいいなぁ…←図々しい汗)更新頑張ってください!!! (2017年7月26日 13時) (レス) id: a8e89100ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年7月2日 15時

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