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邂逅 ページ20

「ただいま」
奉仕終わりの帰路。
我が家の敷地をくぐれば至福の微糖。

白、黒、橙の鮮やかな毛並みを震わせ我先へと飛びついてくる愛しの猫ちゃん。
「ふふっ」
口元がだらしなく緩んでしまうのも致し方ない。

しなやかな筋肉で綿のように床におちる姿も圧巻だが、その大きな潤った瞳に吸い込まれてしまいそうだった。
歓喜の余韻にまだ浸りたい。しかし、強烈な睡魔に襲われどうにもこうにもならなかった。
仮眠をとるのが得策だろうと思い立ち、重い腰を叱咤してソファに沈み込む。

「おやすみ」そう呟けば、細切れ睡眠の彼方へと駒を進めていた。








息ぐるしい

胸に燻るのは、灰になっても燃え残る使命感と哀愁





ああ、ここは夢だと認識できるほど現実との境界が曖昧な夢の中だ。
だが、感情に直接訴えかけられる思いに共鳴してしまう。
純粋に相手を想う。真っ白な感情に毒気を抜かれる。




貴方達の笑顔が見たくて



温かい水滴が頬を掠めた。鼻の奥から鈍い痛みが広がって、機能を失いかけた喉が揺れた。
ぼやける視界。うっすらした視界の向こうには心配そうに身を寄せる猫。

「大丈夫だよ。ちょっくら、お出かけしようか」

嬉しそうに喉をゴロゴロ鳴らす声が聞こえた気がした。

愛惜に囚われた男→←15.思い馳せた残月



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!こんなハチャメチャな夢主、需要あるのかな?と不安だったので、そう仰って頂けると嬉しいです!オチはですね……。後々あかしますね。個人的にオチを先にお知らせするというのはどうにもピンとこなくて……個人的な見解で申し訳ないです (2017年7月28日 18時) (レス) id: b086ef1462 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - うわぁぁぁ文才ありすぎません?設定がしっかりしてて読んでて楽しいです!!渡辺ちゃんの謎?も気になりますし…笑笑。あと気になるのはこの小説って誰落ちなんですか?(太宰さんがいいなぁ…←図々しい汗)更新頑張ってください!!! (2017年7月26日 13時) (レス) id: a8e89100ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年7月2日 15時

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