【ツイステ】吹っ切れた監督生が自由すぎる (ページ3)

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やばいバレた

バレた、絶対バレてしまった。馬鹿なことを口走ってしまったと思う。なんとか誤魔化すことだって出来たんじゃない？ほら、監督生くんの彼女です〜とか言ってさ

今言っても間に合う？行ける？まだ取り返せる？

「は、A…？いや、どう見ても女じゃん」

「いやでも声と顔はそっくりだぞ」

エースは誤魔化せそう。だけどデュースはほとんど信じちゃってる。

どうしよう、チラッとグリムの方に視線をずらして助けを求めるけどふいっと目を背けられた。俺様には無理だと背中が語っている。親分に見捨てられた子分はどうしたらいいの？？？

私が困ってる間にもエースとデュースはコソコソと話し合ってる。

「ホントにA…？だよな…？」

「女の子だったんだな！良かった…！」

2人の間で話は纏まったらしい。諦めて、なんで分かったのかと聞けばベッドの端に無造作に投げられたウィッグを指さしながら「いつものお前の髪型」と言われるものだから床に崩れ落ちてしまった。

だって！！ウィッグって頭蒸れて気持ち悪いんだもん！！！

「つーかなんで男装してんの？そのまんまでいーじゃん」

『文句なら学園長に言ってよ』

「ほんとに女の子なんだな！タマは付いてないんだよな！？」

『なんなのデュースさっきから！！タマ無しだよ！！！』

「違うもんなら上に付いてるっぽいけどな」

『ちょっとやめて！？』

なんつー下ネタ振られてんだ

こんな会話、絶対前の世界ならしなかった。そう思うとおかしくて笑いが込み上げてくる。私に釣られてエースもデュースも笑って、なんで私たちが笑ってるのか理解してないグリムが拗ねて、…あー、幸せ

『って幸せ噛み締めてる場合じゃなかった』

学園長から渡されたスマホを取り出してとある人に電話をかける。

とある人と言っても私のスマホに登録されてる電話番号は1人だけ

友達とかはマジカメのDMがあるから交換してないし、私も滅多に電話とかしないし

3コール程でその人は出た

「どうしました？私忙しいんですけど」

『あ、学園長？性別バレました〜』

「な、え、はぁぁああ！？貴女あれほど私が女性だということがバレないように！！と注意したのに！バレちゃったんですか！？」

『はい、バレちゃいました』

「そうですか…そうですか、バレてしまったものは仕方がないですね。はい、諦めました私、最近疲れてるので」

『お疲れ様です』

「主な原因は貴女なんですけどね」