ゼラニウム second tk×in (ページ31)

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高「どう？怖くなかったでしょ？」

「うん、高木の回りっていいひとばっかりだね」

知念くん、中島くんに光、大ちゃん、みんないい人って言いながら、嬉しそうにする伊野尾くんを見てちょっとだけ嫉妬だけど、

高「そういってくれるとすげぇ嬉しい」

「いーえあ、手握ってくれてありがとね」

絡ませていた手をほどこうとするけど、まだ温もりを感じていたい

高「....もうちょっと繋がせて」

伊野尾くんは照れていたけど、繋いだ手はそのままに歩き出した俺らだった

だけど、伊野尾くんの歩き方が気になる

　

ちょこちょこと歩き、信号でたちどまると少しふらつく

本人は自覚しているんだろうか

高「ねぇー伊野尾くん」

「うん？」

高「家いっていい？」

「何もないよ？それにもう夜になるよ？」

腕時計なんてつけてないのにつけているみたいに手首を差し出す

高「いいのお泊まりデートしよ」

「ふぇ！？」

隣で顔を真っ赤にする伊野尾くん

お泊まりデートとはいったものの、やらしいとこすることなんて考えてなくて、ただ体調の悪い伊野尾くんのそばにいたいって思った

高「だめ？」

うつむいてしまった伊野尾くんの顔を覗きこむと、全力で首をふって"だめじゃない"と、小さい声で言ってくてた

愛おしい伊野尾くんの手を握りなおし、家へと向かう

手を出さないって決めたけど....理性保てるかな