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高「伊野尾くん起きた?」








部活終わりの高木が、俺が教室に置きっぱなしにしている鞄を持って保健室に来てくれた








高「もう下校時刻なんだけど、歩いて帰れそう?」








「うん、帰れる」








高木は過保護って思うぐらい、いつも俺の心配してくれる








そして、今も眉を下げて心配そうに俺を見つめている









高「じゃあ帰ろうか」









手を引かれてベットからおりて、鞄を受け取ろうとすると拒否されてしまった








「え、返してくれないの?」









高「さっきあんなの見せられて、重たいのなんて持たせられないよ」








「...見苦しいの見せてごめん」







高「そういう意味じゃないよ

  俺は伊野尾くんが心配でしょうがないの」









それに俺は伊野尾くんの彼氏でしょ?なんて耳元でささやくから俺は何も言い返せない








ドキドキさせられてばっかりなんて悔しいな








薮「伊野尾ー?カーディガン直接光に返しといてくれるか?」








「はーい」








薮「悪いな、気をつけて帰れよ」








忙がしいのか、作業する手を止めずに話す薮先生に手を振り、帰路につく







高「体調はどう?」









「もうへーき」








高「よかった」








中「あれ、雄也先輩?」








知「あれ、ほんとだ」





 

二人でのんびり歩き、校門を出たところで高木よりも身長が高い人と、それとは対照的に小柄な男の子に高木が呼び止められた

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作者名:紫*依望 | 作成日時:2019年6月6日 21時

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