ゼラニウム second tk×in (ページ8)

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ドラマやマンガなら主人公やヒロインがピンチなとき、かんきんとかされても危害を加えられる直前に助けたりするもんだ

でも俺は無理だった

もう遅い

あのあと警察にいった

警察もきちんと捜査してくれるそうだ

でも、俺は何も力になれなかった

薮「俺んち来るか？」

知念ら後輩はもう薮先生が送り届けた

車内には光くん、有岡くん、俺だけ

薮「お前ら一人じゃ無理だろ？」

八「どうする？」

有「先生の言う通り一人じゃ無理かも」

高「俺は帰る」

薮「そう？」

高「だって伊野尾くんは今何をされてるかわからない
　
下手したらころされてるかもしれない

孤独で戦ってるんだ

俺だけ安心なところにいるなんて許されない」

八「雄也...」

薮「高木は俺の家強制な」

高「だからっ！」

もうなにがなんだかわからない

伊野尾くんは今どこにいるのだろうか

ご飯は食べてれてるのだろうか

暴力は受けてないだろうか

ころされてないだろうか

伊野尾くん、無事でいて

そればかり考える

薮「大丈夫、伊野尾はお前の前からいなくなったりしない」

高「俺、情けないな」

八「警察からの連絡を待とう」

伊野尾くんが無傷で俺たちの前に帰ってきてくれますように

その願いはいとも簡単に打ち砕かれた