ゼラニウム second tk×in (ページ39)

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電車で気分が悪くなってしまった伊野尾くんだったけど、目的地につくと元気を取り戻してくれた

お昼ご飯を食べるためにショッピングモールにつくと、キョロキョロと辺りを見回す伊野尾くんがかわいくて回りの人にぶつからないように半歩前を歩く

マップを見ながらお昼は何にしようと考えていると、遠くのほうに見慣れた人を見つけた

あれは有岡くん....だよな

あの服装にあの身長は絶対有岡くんだろ

高「あれ、有岡くんだよね」

伊野尾くんにそう話しかけると、伊野尾くんは有岡くんの方へと歩いていった

誰かと待ち合わせだろうか

俺もそっちへとゆっくり歩きながらそう考えていたときだった

有岡くんの方へと向かっていった伊野尾くんとは違う人物が目に入った

おそらく有岡くんより少し背の低い男

全身黒の服で、帽子を目深にかぶっているから顔は全くといっていいほど見えない

でも、あの歩き方を俺はどこかで見たことあるはず

どこだ

どこで見たことあるんだろうか

あ、

まさか

俺の頭に一人の人が思い浮かんだ

俺の予想があってたとしたら、有岡くんは....

高「あ、まって！止まって！」

有岡くんのもとへは少し背の低い男が先にたどり着いた

有岡くんは嬉しそうに顔をあげて

「やっときた

.

.

.

.

涼介」

確かにそう言った