◇ ページ5
、
剣持に自分の知りうる限りの事情を説明すると険しい顔して何かを考え始めた。
帰ろうとするとそのまま手首を掴まれた。
「え、なんで手掴んだ?」
「ほら、まだ外にいたら困るでしょう?僕が家まで送ってあげます。」
「結構です。」
「まぁまぁ、そんなこと言わないで。」
ニコッと笑顔を浮かべた剣持が私の手を引くがなんだか不気味に思えて動きを止めた私に剣持も立ち止まった。
「どうしましたか?」
「今日の剣持なんか変なんだけど。」
「何がですか?僕は至っていつも通りですよ。」
軽く首を傾げて純粋にそう聞いてくる後輩。
いつもと変わらないはずの彼にまたどことない違和感を感じる。
「なんていうか、優しいってのもあるけどそれ以上に圧?みたいなのがすごいんだけど…怒ってんの?」
「いいえ、別に。強いて言えばあなたの警戒心のなさに呆れてはいますが。」
呼び出しなんて今後応じないでくださいね、と私に警告する彼。
その瞳を見て言葉で言い表せる違和感に気づいた。
「あっ。」
「人の顔見て声を上げるなんて失礼な人ですね。一体なんなんですか?」
「…いや、なんでもない。」
すっと剣持から視線を逸らし、そのまま教室を出る。
まさか、剣持がアニメでしか見たことのないようなあんなハイライトのない目で私を見るわけないだろ。
ドライで人を煽ることが最大の快楽だと言っていたと第三者から聞いても笑い話に出来るようなあの剣持が、根が真面目過ぎて恋なんて知らなさそうなあの剣持が、私にあんな執着で塗れたような目を向ける訳がないだろ。
追いかけてきた剣持の話を聞き流しながら少し震えた手の甲をさすった。
ーーー
リクエストは今書いてるんで許してください…ort
862人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソルト(新アカVer)(プロフ) - わらび@修行中さん» ありがとうございます! (1月7日 20時) (レス) id: 8a1efc3bda (このIDを非表示/違反報告)
わらび@修行中(プロフ) - ソルト(新アカVer)さん» コメント、リクエストありがとうございます!初書きになるので少しお時間頂くかもしれませんが、精一杯書かせて頂きます〜! (1月7日 19時) (レス) id: fb962cb273 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト(新アカVer)(プロフ) - コメント失礼します 好きです Olv 崇拝 同業者(できればライバーで 無理なら 教職系) をリクエストすることは可能でしょうか?負担になるようでしたら、削除していただいて構いません (1月7日 17時) (レス) id: 8a1efc3bda (このIDを非表示/違反報告)
わらび@修行中(プロフ) - いえいえ大丈夫ですよ!占ツクはIDを見れば分かりますからね〜!お気になさらず!w (2023年4月3日 22時) (レス) id: fb962cb273 (このIDを非表示/違反報告)
えある。 - わらび@修行中さん» あwすみません名前違った... (2023年4月3日 22時) (レス) @page4 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わらび | 作成日時:2022年9月13日 18時