好きな人にはヒミツなの！ (ページ5)

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「初めまして...花咲、ちゃん？

俺は3年の伊野尾慧です」

『あ、花咲Aです』

この人、どこかで見たことある...。
ぽってりした唇、着崩した制服、特徴的な声...。

『あ、クラスの女の子達が騒いでた...』

慧「そうなの？」

『やっとファンクラブに入れたどーのこーのって』

慧「げ、そんなんあんの、

本人の俺ですら知らないんだけど」

『私も、よく知らないですけど、多分、

伊野尾先輩はサボりですか？』

慧「そんなとこ。めんどくさいし」

なんか、伊野尾先輩にこぼれ日が当たってすっごく綺麗に見えるなぁ。
元の素材がいいからだろうな。

慧「で？なんでみんないなくなればいいって思うの？」

『あー、いや、別に、』

私の呟きから始まってたこと忘れてた、、、
しかも泣いてる声も聞かれてたんでしょ、最悪だ。

慧「別に、じゃないでしょ。

ほら、先輩が話聞いてあげるから、ね？」

どうしよう、

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