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#41 ↑ ページ42

「元々、真選組はアンタ達の事を疑ってたんです。次々と辞めていく使用人達、そして怪しげなビルで男に、クスリのようなモノを、渡された──」


手足の先が震えている。おばあさんはとんでもない形相で私を睨みつけている。ぎゅっと拳を握りしめて言葉を続けた。


「…バカですね、アンタも。こんなトコで働いてなかったら、牢獄に入る事もなかったでしょうに──」


「A!!!」



刹那、向こうから副長の大声がする。振り返るとそこには私に散々嫌がらせをしてきたお嬢様が刀を持って私の背中を斬りかかろうとしてきたのだ。



「生憎、これでも隊士ですから」


「チッ…」


イエローの瞳がギラギラと光る。白のブラウスにピンクのフワフワしたスカートが風に吹かれてヒラヒラと舞い上がる。



「…ね」


「…え?」


「死ねっ!アンタなんか死ねばいいのよ!」


刀を振り回す彼女は理性を失っている。アホみたいに振り回す姿はやまんばと同じだ。



攻撃を避け続けたその瞬間──



「っ…!?」



おばあさんが持っていたその刀が私の腕と背中を貫いていた。ワインレッドの血液がポタ、ポタ、と地面に落ちていく。



「…はは」



視界が歪む。おばあさんとお嬢様が手を取り合って喜んでいる姿が嫌でも目に入る。出血が止まらない腕と背中を押さえたまま、私は意識を手放した。

#42【目覚め】↓→←#40



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茉央 - 更新楽しみにしています。 (2018年12月28日 13時) (レス) id: 13472c8e3b (このIDを非表示/違反報告)
Shiro兎(プロフ) - 餅兎さん» ありがとうございます!執筆頑張りますね! (2018年11月21日 20時) (レス) id: 00438dbadd (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - Shiro兎さん» 第一次提督争奪戦勃発から争 奪 戦 の ハ ジ マ リ まで読ませて頂いてるのでwドロドロ楽しみにして待ってます! (2018年11月21日 20時) (レス) id: 10f5dc34bc (このIDを非表示/違反報告)
Shiro兎(プロフ) - 餅兎さん» コメントありがとうございます!うわあああ…逆ハーシリーズも読んでくださってるとは…感謝の極みです。こっから更にドロドロすると思うので何卒よろしくお願いします! (2018年11月21日 18時) (レス) id: 00438dbadd (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - ウワァァァ修羅場…ドロドロ… でもそんな修羅場具合が大好きです(真顔) というか、逆ハーシリーズとかも読んでて思ったんですけど、Shiro兎さんの小説の書き方めっちゃ好きです。語彙力とか展開とか。これからも頑張ってください! (2018年11月21日 17時) (レス) id: 10f5dc34bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shiro兎 | 作成日時:2018年10月25日 18時

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