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時の流れというものは早く、そして儚い。私はあの嫌味を吐き散らす、例のおばあさんと門の前で掃き掃除をしていた。
「──新人!!もっと綺麗に掃除をしな!!」
「…すみません」
「全く…なァんで、旦那様はこんな使えない小娘を雇っちまったんだろうねェ」
「──さァ、なんででしょうね」
「は…?」
私が頷くと、一斉にパトカーのサイレン音がこちらへと向かってきた。そしてパトカーから次々と隊士達が降りてくる。
「っ…!」
副長が降りてきた。やっと、やっと会えた。涙が出そうになるがそれを必死に堪えて、私はメイド服をバサッと脱ぎ捨てた(予め隊服は着てある)。
「御用改めである…真選組だァ!!」
「一人残らず討ち取れェェ!!」
副長、局長の、かけ声によりたくさんの隊士達が屋敷の中へと入っていく。ここまでは作戦通りだ。
「お前…よくもアタシ達を騙したな!?」
「よく気が付きませんでしたね。それにしても…アンタ達のやってる事は度が過ぎてます」
私はこのおばあさんにとある資料を見せた。
──私は昨日、山崎先輩と会い、これまでのこの屋敷についての極秘情報や今まで撮った写真や録音しておいたものを引き換えに、この家で起きた罪を並べた資料を貰ったのだ。
「──最低賃金以下の給金を払い、重労働を強い、挙句の果てには攘夷浪士と密会ときた!」
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茉央 - 更新楽しみにしています。 (2018年12月28日 13時) (レス) id: 13472c8e3b (このIDを非表示/違反報告)
Shiro兎(プロフ) - 餅兎さん» ありがとうございます!執筆頑張りますね! (2018年11月21日 20時) (レス) id: 00438dbadd (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - Shiro兎さん» 第一次提督争奪戦勃発から争 奪 戦 の ハ ジ マ リ まで読ませて頂いてるのでwドロドロ楽しみにして待ってます! (2018年11月21日 20時) (レス) id: 10f5dc34bc (このIDを非表示/違反報告)
Shiro兎(プロフ) - 餅兎さん» コメントありがとうございます!うわあああ…逆ハーシリーズも読んでくださってるとは…感謝の極みです。こっから更にドロドロすると思うので何卒よろしくお願いします! (2018年11月21日 18時) (レス) id: 00438dbadd (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - ウワァァァ修羅場…ドロドロ… でもそんな修羅場具合が大好きです(真顔) というか、逆ハーシリーズとかも読んでて思ったんですけど、Shiro兎さんの小説の書き方めっちゃ好きです。語彙力とか展開とか。これからも頑張ってください! (2018年11月21日 17時) (レス) id: 10f5dc34bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Shiro兎 | 作成日時:2018年10月25日 18時