彼氏からの甘すぎる愛【銀魂】

#38 ↑ ページ39

「楽しかったなァ」


「…ソウデスネ」


四日間を旅行を終え電車を待つ副長と私。観光も全然せずにずーっとホテルにいた。ホテルの中でのデキゴトは察して頂いたい。


「あ、副長」


「ンだよいきなり」


「私明日から潜入です」


「…はァ！？」


「いつ帰れるかは分かりません」


「お前…なんで黙ってた」


「今思い出したんですよ。で、またお預けになるなーって」



さっきまで機嫌良かった副長はガックリと肩を落とした。余計な事を言ったかもしれないがどっちにしろ明日から屯所にはいなくなるので言っておいて良かっただろう。


「…なるべく早く終わらせろよ」


「分かってます、分かってますけど…それは攘夷浪士次第で決まるんで…」


「…他の監察はいねェのか」


「いえ、この潜入は女じゃないとダメなんです。前に山崎先輩が潜入したんですけど…男って直ぐにバレたみたいで…」


「…そうか」



手を急に握る。どうしたと思い横を見やるとこの町ののどかな風景を眺めていた。


「…なるべく早く終わらせますから」


私もぎゅっと手を握り返す。副長は驚いたのか目を丸くしている。珍しい姿にふふっと笑いをこぼした。


「A…好きだ」


「…私もですよ」


ガタンゴトンと規則正しい音を立てて電車がやって来た。私の恋に終点などないのかもしれない。

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