彼氏からの甘すぎる愛【銀魂】

#22 ページ23

副長が物凄い目付きで沖田隊長を睨む。隊士に怒っている時よりも鋭い目で睨んでいる。どうやら私の帰りが遅いので迎えに来たらしい。


「副長、これは…」


「どういう事だ」


副長が沖田隊長の胸ぐらを掴んで問う。副長がここまで怒っている姿は今まで見た事ない。


「…土方さん、俺言ったはずですぜィ。Aの事が好きって。好きなヤツと手ェつないで何が悪ィんですかィ」


「何言ってやがる。Aは俺の女だ」


「…彼女だから何ですかィ」


「…はァ？」



コイツ何言ってんだ、とでも言いたそうな顔つきの副長。だがその顔つきは怒りで染まっていた。



「俺が誰を好きになろーが自由でしょう。それに俺が好きになった女がたまたま彼氏がいただけでさァ」


完全に開き直っている。自分に悪気はないとでも言いたそうにしている。だがその発言が副長の怒りをヒートアップさせる。



「…宣戦布告ってやつか」


「そうですねィ。…それと一つ言いてェ事があるんでさァ」


「…何ですか」


私が口を開き返事をする。男同士のケンカを初めて見た私は完全に震え上がっていた。



「屯所で〇〇〇〇(ピーッ)するのはやめてくだせェよ。俺の部屋まで丸聞こえでさァ」



ちなみに私の左隣の部屋は沖田隊長の部屋だ。私の声が聞こえているんじゃないのかと思う事はあったがまさか本当に聞こえていたなんて。なんとなく予想はしていたが見事に的中していた。



「…せっかくAと屯所まで2人で帰れると思ったのによォ…土方さんと一緒とか嫌でさァ。俺ァ先に帰りやす」

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