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『ヒッ、』
いつの間にか後ろには壁。
前には爆豪という壁。
どどどど、どうしようか！？
私に爆豪を蹴飛ばしたり殴るなんて勇気はこれっぽっちもない。
というかそんな事したら逆に私の腕と足が折れてしまう。
え！？これキスするしかないの！？え！？
待ってよ！！
ぐるぐると頭の中で回るのは、
あの日の出来事。
赤い瞳が近づいたと思ったら、
いつの間にか唇を奪われていた。
…………でも、嫌じゃなかったんだよね。
っって！！何考えてんだ私！！
『ばっ、爆豪…！？考え直して！？私なんかとそんな事しても…っ、ば、爆豪のその形の良い唇様が穢れるだけだよ！？ね！？だから、』
「……」
『……何その顔は！！！も、もしかして！！』
適当に言葉を並べた私を見下ろす爆豪の顔は、まるで。
………人を見下し馬鹿にしたような。
『からかったの！？』
あの、悪戯っ子みたいな笑み。
矯正な顔立ちは私を見下ろし、その口元はいつも見たいなへの字口なんじゃなく。緩やかに上がっていて。
その瞳には、口を開け顔を赤くさせていく自分が映っている。
『ぁぁぁぁぁぁぁあっ！！爆豪のバカ！！ハゲ！！チクチク！！』
「テメェが焦りすぎなんだよ」
『なっ…！！！』
何て意地悪な奴！！
元から意地悪だけどさ！？
こんなのあります！？
そりゃ焦るわ！！
一度キスされてんだから！！
それよりそんな事をしれっと言える爆豪って何なの！？女慣れ！？
言いたい事はたくさんあるが、
目の前にはまだ爆豪がいる為そんな事言えるはずがなく。
下唇を噛んで爆豪をただ睨み上げる。
それが私にできる唯一の反抗だ。
いつか…
いつか爆豪に仕返ししてやるんだから…！
そう力んでいると。
ふわりと。
頭の上に乗る、爆豪の大きな掌。
『…なっ、』
「笑え」
『…は、』
「命令だ、笑え」
『わ、笑えって言われてもそんな器用じゃないし！！』
可愛くない、私。
素直にニコリとでもすればいいものを。
「下手くそでいいから笑えよ」
『……っこれで満足デスカ！！』
私はわざとらしく口角を無理矢理上げてヒクヒクと口元を引きつらせて爆豪にその顔を見せる。
「……おう、ひでぇブスだな」
『っ！？！？』
この、男…
最低だ…
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麗葉 - 途中まで同士！って思ってたのに途中から爆豪くんといちゃつきやがって！もっとやって下さい← (6月16日 1時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - 檸檬さん» 一気読み…！！そう言っていただけですごく嬉しいです（ ; ; ）！読んでくださりこちらこそありがとうございました！！ (2021年11月14日 21時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 今日読み始めて最後まで読みました〜！もうとてもとても最高でございました……ありがとうございます(尊) (2021年11月14日 19時) (レス) @page50 id: 790fd21cd2 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - ＠たまふさん» わーっっっ！！！嬉しすぎるお言葉です…！！きっかけだなんて！！ありがとうございます！！ (2021年2月1日 19時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
＠たまふ - この小説、ヒロアカにハマったきっかけなんですよね… (2021年2月1日 15時) (レス) id: 89be39e03d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まあり
| 作成日時：2020年3月30日 17時
