ー ページ46
ー
『……えっと、私の勘違いじゃなければ……その言い方だとまるで治くんが、私に…その、触って欲しい、みたいな』
「わざわざ言わんでええ。普通にそうや」
『え』
な、にそれ。
それで拗ねた顔してるの？
『んんんんうっ、無理！！何！？治くん何！？ほんと何！？好き！！』
こんな至近距離の治くんに耐えられなくなった私は両手で赤くなった顔を覆うと頭上からは「で？」とそんな声が聞こえてくる。
『好きです！！治くんが好きです！！治くんにも触っていいですか！！』
その声はもう、渡り廊下に響き渡るくらいに。
何なら多分窓開けてる教室の人達にも聞こえてたんじゃないかなってくらいの声でそう言えば、治くんは満足げな声で「おん、いくらでも」と私をホールドしていた腕を解くと私に片手を差し出した。
『練習として使ってごめん、スナくん』
「私とは遊びだったのね…！？」
『私の本命は紛れもなく治くんだから！！治くんだけだから！！』
「知ってるから。っていうか、何普通に手繋いで歩いてんの。何でそれで付き合ってないの」
『しーっ！！スナくんだめ！言わないで！治くん的にはその、ほら、外国でよくやるほっぺにキス的なノリのスキンシップなのかも！！』
「……そう」
『そうそう！！だから、しーっ！！』
(それ、完全に聞こえてると思うんだけど…っていうか治めちゃくちゃ満足そう)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 420人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まあり(プロフ) - ♪神夜さん» わーっっ！！！お褒めの言葉ありがとうございます！そしてコメも！嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いします！ (2021年6月19日 20時) (
レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
♪神夜(プロフ) - とても面白いです。読んでいて明るくなる、好きな小説です。これからも更新頑張ってください！ (2021年6月19日 19時) (レス) id: 3e91c9a35c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まあり
| 作成日時：2021年6月9日 21時
