太陽は眩しく笑う。3【煉獄杏寿郎】

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これはある日、意図せず胡蝶しのぶの実験台になってしまい…幼児化してしまったAとそれぞれのやりとりである。



宇髄天元と胡蝶しのぶの場合



「おーおー本当に赤ん坊じゃねぇか」


「はい。ちなみに精神も幼くなっていますので今のAちゃんは正真正銘のガキです」


「言い方よ」


『しのうしゃん！』


「まぁ可愛い。しのうですよ〜」


「俺も呼べ！神様と！」


『……』


「何だそのガキのくせにドン引きしてる目はよ」


「うずいさん、っていうんですよ〜」


『うすい？』


「うずい」


『………うすら？』


「うずいさん」


『…………うすらはげ？』


「悪意しかねぇよなぜってーこいつ」



胡蝶には黙って撫でられていたくせに、宇髄が手を伸ばせばその小さな柔らかい手は容赦なくパシッとはたき落とした。



不死川実弥の場合



『しなひゅ、』


「しなずがわ」


「しなしゅっ、』


「しなず」


『しはうっ…？』


「……」


『…うぅ、』


「……」


『しゃねみ！』


「諦めんなァ！」



そう叫んだ不死川だが、わしゃわしゃと少し乱暴だが優しい手はAの頭を掻き回し。Aはキャッキャと嬉しそうに笑った。



竈門炭治郎と我妻善逸と嘴平伊之助の場合



「Aさん！僕が分かりますか？」


『……、』


「うわあ、あからさまに目逸らされた！」


「Aちゃん！僕は！？将来のお婿さんの事くらい分かるはずだよねぇ！？」


『……、』


「何その冷め切った目！汚物でも見るかのようなその顔！でも可愛い！！」



竈門も我妻も、小さなAに触れたくて手を差し出すもふいっと顔を逸らされる。








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