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天気の良い日。
私は縁側に座り、庭で鍛錬をしている煉獄さんを眺めていた。
何度も木刀を上下する煉獄さんは道着を来ていて最初にいつもの羽織姿とはまた違う印象だ。
煉獄さんからは人を守る為に戦う仕事だと。そう聞いた。
それと煉獄さんもしのぶさんも結構上の立場の人らしい。
…って事は強いのかな?
…って事はしのぶさんも?
あんなに華奢なのに強いのだろうか。
凄いなぁ。
私なんて木刀振ったら腕が落ちてしまいそう。
何しろ筋力は皆無なもので…
「見ていて楽しいか?」
『あ、お疲れ様です、』
休憩にするのか、彼は木刀を下ろしてこちらへ来る。
私はあらかじめ用意していたお茶を一人分空けて座った煉獄さんに渡す。
「ありがとう!」
そして煉獄さんはお礼を言いながら、流れるようにポンっと。
大きな手を私の頭に乗せた。
『……』
「あ、すまん!嫌だったか?」
少し焦ったように咄嗟に手を引っ込めた煉獄さんに私は小さく横へ首を振る。
自分でもびっくりしてるんだけど…
不思議と嫌じゃなかった。
…変なの。
「そうか!」
『……』
「好物は何だ!」
『へ、』
湯呑みを置いて腕を組むと、正面を見ながらそんな事を言うものだから一瞬そっちに誰かいるのかと思って見るがもちろん誰もいなくて私に聞いているのかと理解する。
好物…
何だろう…
考えた事なかった…
『………よく、分からないですけど。干し芋は美味しいと思います』
「芋か!俺も好きだ!」
『知ってます、』
毎日のように持って帰ってくるさつまいもが証拠だ。
お陰で毎食さつまいもが何かしらに入っていたりして。
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まあり(プロフ) - annkoさん» あああっ貴重な睡眠時間をっ…!?お礼を言っても伝え切れないです…!ありがとうございます!!お仕事、頑張ってください!! (2021年3月29日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
annko(プロフ) - あれから睡眠よりも続きを!…と、全て読破させていただきました!午前中の仕事に若干支障が出ています(笑)。でもそれよりも、もうニヤニヤして最高の時間でした…煉獄さん本当にかっこよすぎです!更新楽しみにしています(^^)頑張ってください! (2021年3月29日 12時) (レス) id: 0cc2afaf00 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - annkoさん» annkoさんはじめまして!あああっ…お暇がありましたらぜひぜひ読んでみてください!コメントありがとうございます…!嬉しいです!! (2021年3月29日 7時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
annko(プロフ) - こんばんは!はじめまして!素敵なお話をありがとうございます(^^) 煉獄さん…本当かっこよすぎて!お話の展開もとても好きです(^^)続きを全部一気に読みたいです!更新頑張ってください(^^) (2021年3月28日 23時) (レス) id: 0cc2afaf00 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - まゆさん» わーーっ!!!嬉しいです!コメありがとうございます!とても励みになります〜! (2020年12月26日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあり | 作成日時:2020年11月29日 19時