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「……」
『れ、煉獄さんっ……しのぶさんには内緒に…』
しのぶさんは絶対って言ってた。
守るって約束もした。
のに…完全に忘れてた…
やってしまった…
私は慌てて煉獄さんにお願いしますと詰め寄ると、キョトンとした顔をする煉獄さんに首を傾げる。
『あ、の…』
燃えるような綺麗な瞳は真っ直ぐに私を映していて、何だか少し緊張する。
『……れんごく、さん?』
何で、ぼーっとしているのだろうか。
私何か変な事でも…、
「元気そうだ!!良かった!!」
『わっ、』
煉獄さんは大きな声でそう言うと同時に口角を上げ、グッと私に顔を近づける。
「実はな!!小屋で見つけた時みたく威嚇されたらどうしようかと思っていたんだ!!良かった良かった!!」
『そ、そんな事っ…、』
……あり得なくもない話だけど。
ないとは言い切れないけども。
「胡蝶とは仲良くなれたみたいだな!胡蝶が嬉しそうにしていたぞ!」
『あ、はい。ぜひまた、会いたいです』
「いつでも会うと良い!それにまた傷の具合をみに来ると言っていたぞ!!」
また、来てくれるんだ、しのぶさん。
しのぶさんに抱きついたまま寝ちゃったからちゃんとお礼も言えてないし、早く会いたいなぁなんて。
「腹は減っていないか!?今から何か、」
『あ。れ、煉獄さん、』
そうだ、ご飯を用意してたんだった。
私が彼の名を呼べば、立ち上がって歩き出そうとしていた足を止めて振り返って何だと私の言葉を待つ。
明るい髪の毛は、すごく綺麗な色。
羽織もすごく似合っていて。
目を奪われてしまう。
「む?どうした?」
煉獄さんのその声にハッとして、『あの、こちらに…、』と煉獄さんの前を歩いて料理がある部屋へ向かう。
『ちょっと、冷めているかもしれないのですが…』
そう言って襖を開けると、香ってくる良い匂い。我ながらよく出来たと思う。
煮物に味噌汁、ご飯に漬物。
何だかさつまいもが多かったから、さつまいもが入ってるものが多くなってしまったけど…
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まあり(プロフ) - annkoさん» あああっ貴重な睡眠時間をっ…!?お礼を言っても伝え切れないです…!ありがとうございます!!お仕事、頑張ってください!! (2021年3月29日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
annko(プロフ) - あれから睡眠よりも続きを!…と、全て読破させていただきました!午前中の仕事に若干支障が出ています(笑)。でもそれよりも、もうニヤニヤして最高の時間でした…煉獄さん本当にかっこよすぎです!更新楽しみにしています(^^)頑張ってください! (2021年3月29日 12時) (レス) id: 0cc2afaf00 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - annkoさん» annkoさんはじめまして!あああっ…お暇がありましたらぜひぜひ読んでみてください!コメントありがとうございます…!嬉しいです!! (2021年3月29日 7時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
annko(プロフ) - こんばんは!はじめまして!素敵なお話をありがとうございます(^^) 煉獄さん…本当かっこよすぎて!お話の展開もとても好きです(^^)続きを全部一気に読みたいです!更新頑張ってください(^^) (2021年3月28日 23時) (レス) id: 0cc2afaf00 (このIDを非表示/違反報告)
まあり(プロフ) - まゆさん» わーーっ!!!嬉しいです!コメありがとうございます!とても励みになります〜! (2020年12月26日 16時) (レス) id: ff29d485fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあり | 作成日時:2020年11月29日 19時