Episode.49 ページ4
『えー、あ、うん……ま、まじですけども……』
(やばい、冗談でした〜なんて言えない雰囲気……)
焦っているAとは裏腹に、玲王は冷静な顔をして近づいてくる。
｢じゃあ今、ここでしろよ。｣
『いっ、今！？ほ、ほら、士道くん……だっけ？も見てるし……？？』
チラッと士道の方を見ると、正解〜とウインクを決めていた。
(おいおい止めてくれよ士道くんっ……！！)
｢ほら、早くしろよ……。焦らすんなら俺からすんぞ？｣
俺の事、好きなんじゃなかったのかよ…と、少し落ち込む玲王を見て、なんだか複雑な気持ちになってしまった。
(た、たしかに初対面で軽々しく好きって言っちゃったけどもぉ……)
『うぅ、分かったよ……』
(く、口にするとはいってないし、えぇい！もうどうにでもなれぇっ！！！)
覚悟を決めたのか、Aはグイッと玲王の腕を引いてチュッと頬にキスをした……つもりだった。
｢やっぱAチャンは俺が食う｣
｢なっ、士道お前……！！｣
私がキスをしたのは士道くんの掌だったようだ。
『んぅ！？し、士道くん！？』
へへ、くすぐった ♪と言うと、士道はAにキスされた手のひらをちゅ〜っと自分で吸い上げた。
『……まじかこの人、変態だっ！！』
｢クソっ、邪魔すんなよ……！｣
玲王にとってもAにとっても、士道はかなり厄介なようだ。
玲王に至っては、Aは俺の物だと見せつけようとしたのに、逆に見せつけられてしまったようなものだ。
｢いい顔するじゃんAチャン、好きになりそ〜♡｣
怒る玲王には目もくれず、士道はAにどんどん近づいてくる。
『あ、あのぉ〜、ちょーっと近いかなぁ？？』
｢そぉ？俺は普通だけど。｣
そんなやり取りを見せつけるように、士道は玲王に向かってニィっと微笑んだ。
｢……そっちがその気なら。｣
玲王は何かがプツンと切れたのか、Aの腕をガッと掴み、自分の元へ寄せる。
『れ、玲王……くん？』
｢おい、お前ばっか好き勝手やってんじゃねぇよ…Aはぜってぇ俺のもんにしてやる。｣
｢へー、面白い。｣
バチバチとお互いを睨みつけ合う2人。
Aは隙ありっ！！と玲王の頬に唇を近づけた、がタイミングを見誤ったようだ。
『……ふぇ？』
｢んなっ！？｣
Aは誤って玲王の唇を奪ってしまった。
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みかん - 更新待ってる (1月3日 18時) (
レス) @page7 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
おみそ - あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ好きですうううううううううううう (2023年2月26日 12時) (レス) @page7 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
あめみや。 - 頑張れ千切！！お前ならいける！！更新頑張ってください (2023年1月25日 22時) (レス) @page7 id: fa3c2f95ab (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - りおさん» コメントありがとうっ！！何とか続編作れたァ！！もっと甘々に持っていきたいと思ってるから、頑張って攻めてみるねっ！！あくまでも無理やりはしたくない凪くんカッコよすぎるよねぇ(；；)ありがとう！更新頑張りますっ！！ (2023年1月24日 22時) (レス) id: 708c48853c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなか | 作成日時：2023年1月24日 15時
