Episode.28 ページ30
ザワザワ…ザワザワ…
(え、待って私変なこと言ったかな???なんでこんな一瞬でざわついたの!?!?)
ブルーロック内の男たちは女の子に飢えていた。それもそのはずだ。
スマホは没収されて突然男だらけの場所に放り込まれ、女子との連絡手段は一切無し。そんな場所で何週間も過ごしているのだ。
そんな場所で唯一Aだけが癒しの存在だった。そんな彼女とデートができるという言葉が聞こえて、男たちが黙っている訳にはいかなかった。
「……Aとデートか、悪くないね。」
「抜け駆けはゆるさねーぞ?デートするのは俺だからな?凪。」
「で、でで、デート……」
反応はそれぞれ。だがみんなのゴールに対するモチベーションはかなり上がったようだ。これが絵心の狙いなのだろう。
(わぁ、みんな私とデートしたいのね…私って実は超絶美少女だったりして!?ふふふふ…)
一方何を勘違いしたのかAはひたすら調子に乗っていた。
『はーっはっは!みんな私とデートするために頑張るのだっ!!』
「デートってことは、外に出られるってこと?」
ぱっと後ろを振り返ると、ギザ歯でピンク頭の三つ編みくんがいつの間にか近くに来ていた。
『え?えーと、た…ぶん?アッ!!!』
突然問われたのでハッと我に返り、絵心さんになんの相談もしていなかったことを思い出す。
(勝手にデート権とか決めて、絵心さんに怒られないよね!?!?)
私がそう言うと、ピンク頭くんはふーん、とあまり私には興味が無さそうだ。
(で、デスよねー、外に出たいからみんなざわついてたんだよね……すみません私みたいなのが調子に乗って…)
「まぁ、俺も頑張るか。……んじゃ。」
ピンク頭くんはそう言うと、片手を上げてどこかへ去って行く。
『あっ、な、名前を……!!』
せめてお名前だけでも……っ!!と時代劇みたいになってしまったが、サッと去ろうとする彼に咄嗟に片手が出る。
「黒名蘭世。デートの時はよろしく。」
黒名くんは顔だけ振り返りそう言うと、今度こそ去っていった。
『か、かっこよぃ……』
(私も名前聞かれて去る時の練習しとこうかな……今のはなかなかオシャレだったな…)
なんてくだらないことを考えていると、ブゥンと食堂の大きなモニターに絵心さんが写った。
「やぁやぁ、才能の原石共よ。」
(え、絵心さん!?!?)
______
風邪引きました泣
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黒糖さまでーす - 良い (2023年3月29日 18時) (レス) @page18 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます(;;)めっちゃモチベになりました…!これからも頑張りますので宜しくお願いします(*´˘`*) (2023年1月4日 2時) (レス) id: 708c48853c (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - りおさん» りおちゃんありがとうございます- ̗̀ ෆ( ˶'ᵕ'˶)ෆ ̖́-どんどん湧いてくるのでガンガン文字に起こしていきます……!!!もっと色んなキャラと会わせたいんですけどねっ!! (2023年1月4日 2時) (レス) id: 708c48853c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 私このお話すごく好きです!めっちゃ応援してるので頑張って下さい!! (2023年1月4日 1時) (レス) @page25 id: 6e1da832f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もなか | 作成日時:2022年12月24日 11時