夏の花と君と僕～夏の夜の儚い夢～ (ページ28)

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第23話むかし話と愛棒の誕生親友side 後編ページ28

みらい「記憶喪失になって少しずつだけど思い出してくれてうちの事もちゃんと思い出せたんだ...でもいい思い出ばかりを思い出した訳ではなかったの...いじめられてたことも思い出したの。でもかなちゃんはね『人を傷つけない為には自分が傷つくのも大事。だからいじめられるのも人生の勉強の1つだと思うから大丈夫だよ』とっても優しい笑顔でそう言ったの...でも本当は大丈夫じゃなかった。学校に行くようになってまたいじめられるようになったの。でも前回のいじめとは全く違っていた。いじめる人が被害者、いじめられてる子が加害者みたいになっていたの。今回と同じような事が起きた。カッターの刃を全部折ってクラス全員の筆箱にそれを入れた。
私は他クラスだったから話を聞いただけだけど親が怒りまくってかなちゃんだけ別室で勉強する日々が続いててかなちゃんの表情も暗くなってた...かなちゃんの家に訪ねた時にかなちゃんさ...ハサミを首に刺そうとしてたの...話を聞くとやっぱりいじめが辛くて死にたくなったからだった。沢山話を聞いてあげたら泣き始めちゃってそれだけしんどい思いをしていたんだなって思った...だからね愛棒でいるから死なないでって言ったの。そしたらね『みらいがしんどい思いをしてるときちゃんと助けるから...よろしくね愛棒』ってあの時みたいな優しい笑顔で言ってくれたんだ...」
FB「それが愛棒の誕生」
き「あろま...かなん家わかる？」
あ「まぁえおえおがみらいを送って行った日に俺もかなを送ったからな」
FB「なら行くか今から」
ドタドタと階段を降りるおとが聞こえた...
みらい「...かなちゃん...ごめんね...」
そう呟いた時
視界が真っ暗になり温かい何かに包み込まれた

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