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第13話 記憶 あろまside ページ17
なんで、記憶がない俺がかなを懐かしく思うんだ...?かなが「帰るね」って言った時に自然と手が出たのは...今日はいつもと違う。
何故だ？同じ記憶喪失の仲間を見つけれたからか？何故俺は初対面のやつに記憶喪失の事を話せたんだ？普通ある程度の仲じゃないと話さないよな...
かなが消したい思い出って初恋なのか？
初恋って消したくなるのか？
悲しそうな表情に心が痛む...
なんで...
なんで...
かなのあの悲しそうな瞳が頭から離れないんだ？
なんで...
かなと居ると胸が苦しくんだ...?
なんで...
かなの初恋の話を聞いて....
嫌だ、聞きたくないってなったんだ...?
全部が全部始めてのような久しぶりのような感覚で俺自身がわからなくなってきてイライラする。
「なんで、わかんねぇんだよ!!」
思わず叫んだ一声は夏の夜の暗闇と月という明るすぎるひかりに吸い込まれてきえた
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作者名：あかずきん | 作成日時：2016年6月15日 17時
