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赤色の景色。 ページ9

《A side》







でも、マネさんは絶対NGって言うはず!!!どうかNGと言って!!



と心に、神様に願った。









遠くで赤髪は電話をするものだから、マネさんの声が全く聞こえない。









(エイジ)「はーい。すみませーん、お忙しい中ありがとうございますー」








ようやく電話が終わったみたいだ。








(エイジ)「よし、スマホ返す。」







「あ、はい。」







(エイジ)「車、そっちだから、ついてきて」







「え……?」








嘘、だろ?まさか、







(エイジ)「ちゃんとマネージャーさんには許可とったよ。さすがに。」







はぁ、良かった。……いやいや良くないって!!!どうして許可下ろすかなぁ?







(エイジ)「別に、俺は悪い人間じゃないし。」









それは分かってるけど、普通はありえない。






(エイジ)「そうだな。普通はありえねぇな。」






まさか、金……で?





(エイジ)「んな訳ねぇだろ笑。馬鹿かお前は」









「……あれ?私、喋ってました?」






そう言えば、一切声出してなくない?





(エイジ)「あー。つい、癖だな。顔に出てるのを読んでた。」






「…………私も、癖なんですかね。顔に出ちゃうの。」






(エイジ)「そうなんじゃない?」







あ、しまった。つい本音が。







でも、もう関係ないか。







「……皆、私が桜木Aだって、気付いてるんですよね?」









これだけは聞いておかないと。最悪の場合、引退しなきゃならない。







(エイジ)「あぁ、あん時のな。」








赤髪の車は真っ赤だった。髪と同じ色。






私はそれ以外何も感じず、助手席に座った。








赤髪も運転席に座り、ハンドルを握った。






(エイジ)「……俺以外は気づいてないけど。」









「え……」








思わず間抜けな声が出てしまった。どうして?あれだけ言ってたのに。







(エイジ)「あれはな、思い出話をしてたんだよ、アイツらは。」






「思い出……話?」







(エイジ)「そう。アイツらは今Aがどこに居て、何をやってるかも全く知らないって訳。」








「じゃあ、私が勘違いをしたってこと?」








(エイジ)「まぁ、そんな感じ?」






「でも、エイジさんは」





(エイジ)「最初、テレビで見た時から気付いてた。Aだって。最初赤髪だったからめっちゃビックリした笑」

・→←嫌いな景色。



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アバリス - あずまさん» どうしたんじゃー? (2019年3月23日 10時) (レス) id: ee0beeb221 (このIDを非表示/違反報告)
あずま(プロフ) - あ"ーーーー (2019年3月17日 20時) (レス) id: 40fd5da7d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あずま | 作成日時:2019年3月3日 22時

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