心の底から叫ぶんだ。【Eiji】#2

どこか懐かしい景色。 ページ2

《Sora side》




高校を卒業して4年。YouTuberも本格的になって、アバハウスに住み始めて、何気ない普通の生活を送っている。けど、最近、エイちゃんがおかしい。……のはいつもの事だけど。






｢エイジ、どうしたん？」






(エイジ)｢いや、この女優さん綺麗だなぁーって。」







『こんにちはー！女優の赤木桜でーす！！よろしくお願いしますー！！！』




と流れている。






エイちゃんが眺めていたのはテレビの中にいる大人気女優。“赤木 桜”。




確かに、美人だ。でも、






｢Aの方が美人じゃね？」






4年前に俺たちから姿を消した、“桜木A”


だが、エイちゃんにとっては地雷の言葉。





(エイジ)｢……ぶっ飛ばす」







いつもなら突っかかって来るのに、今日は違かった。どこか悲しそうな顔でテレビを眺めていた。







｢あ、れ……？怒んないの？」







(エイジ)｢別に、怒ってるけど。でも今日は気分じゃない。」








｢そうなんだ……」






いや、ほんとにおかしいよね。大丈夫かな？エイちゃんがエイちゃんじゃないんだって。




逆に怖い。









(ツリメ)｢あ、アニメの時間だ！！エイちゃん、まわすよー」







(エイジ)｢え、あぁ。うん。」







(リクヲ)｢最近元気ないよね」




(エイジ)｢俺？」




(リクヲ)｢うん。」




(エイジ)｢どこが？」




(リクヲ)｢なんか、オーラ放ってる。元気ないオーラ」






(エイジ)｢そうかぁ？？エイジは元気いっぱいです！！！！」






でも、その笑顔はどこか寂しく見えた＿＿＿

忘れたはずの景色。→←主人公設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す