１５．背中叩いて ページ15
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あの日を機に、弾を見る目が180度変わっていった。
それは嫌な意味じゃなくて私なんか1mmも視界に入ってなかったって言うところに対して。
Forever or never は大人なラブソングとして売る予定で作曲の段階から弾がどんな歌詞を入れるのか楽しみだったけど
今弾の気持ちを理解した上で聞いてみると、明らかにあす花さんに向けての曲で悔しかった。
「栄治背中叩いて」
栄治「え？僕が？いいけど怪我させたら怖いし」
宝「ネガティブすぎやろ笑 こーゆーのはバシッと決めるんや！行くで？」
しっかりとした音がステージ袖でこだました。
なるが小さく頷いてくれて私はそれに応えた。
✲✲✲
成瀬side
初披露を終えて緊張から開放されたメンバーは、楽屋に戻って軽食を取ったり早速エゴサをしたりと寛いだ。
巧「ん〜。もっちもち！」
栄治「えっねぇみんな、今日も8LOOMトレンド入ってます」
有起哉「おぉまじ？みして！」
宝「おぉ〜！」
賑わう楽屋の中で、Aだけがメンバーの輪の中に入ろうとしなかった。ずっとイヤホンを耳に刺しながら鏡の前の椅子に座ってアンケートを書いて、時々ボーっとして。
巧が差し入れとして楽屋に置いてある、個包装されたお饅頭を開けた状態で出して「たべる？」って聞いても「ありがとう」と受け取っても
ちょっとずつ、ちびちび食べるばかりでその覇気の無さは今日初めてAにあうひとでも分かるそのくらいの落ち込みっぷりだった。
……そもそも、あの話をAが聞いてしまった時点で俺の落ち度だ。
あの時、二人の邪魔をしたくなかったし聞いてることをバレたくなかったからAを止めてしまったけどきっとAは聞きたくなかったはずだから。
アンケートを書き終えたAは携帯と睨めっこしていて、隣に畳まれていたパイプ椅子を広げて座った。
成瀬「A、な〜にしてんの」
Aは携帯でなんかの情報を入力したままこっちをみて、画面を見せてくれた。
「え？あ、美容院の予約。」
成瀬「もう染め直すの？」
「切るの。久しぶりにバッサリいっちゃおうかなって。」
Aの綺麗なブロンドに染められた髪の毛を触りながら「もう染め直すのか」なんて思ってたら、切るらしい。
成瀬「それって、失恋したら髪の毛切って切り替えるみたいなやつ？」
「え？」
成瀬「昨日はごめんね。好きだったんだよね？弾のこと」
Aは、下を向いた。
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にむ(プロフ) - ぺんさん» ぺんさん🔆コメントありがとうございます💗完結までどうかよろしくお願いします👍🏻👍🏻 (2023年2月9日 1時) (
レス) @page46 id: d177642b92 (このIDを非表示/違反報告)
ぺん(プロフ) - これからも楽しみにしています！🤍🤍 (2023年2月7日 18時) (レス) @page46 id: 9c62d8b35d (このIDを非表示/違反報告)
にむ(プロフ) - しのさん» そんな嬉しい言葉ありますか😭😭💖ありがとうございます💗💗💗💗 (2023年2月1日 16時) (レス) id: d177642b92 (このIDを非表示/違反報告)
にむ(プロフ) - ちなさん» ちなさん！コメントありがとうございます🔆そう言っていただけて嬉しいです😭 (2023年2月1日 16時) (レス) id: d177642b92 (このIDを非表示/違反報告)
しの(プロフ) - 心理描写、行動描写が丁寧で、グッと作品に引き込まれます。今1番好きな作品です。丁寧に作品を作ってくださってありがとうございます！ (2023年1月31日 8時) (レス) id: 4fcf22d877 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にむ | 作成日時：2023年1月3日 22時
