17.優しいトランプ兵。 ページ18
***
彼の言葉に、真緒とあたしは目を丸くした。
真緒「Aっ…それ、本当なのかよ！？」
『…あ……え…っと……。』
周りへ見せる表情とは裏腹に、あたしの心の中はおかしいといっていいほど冷静だった。
あぁ、あのとき窓から見ていたのはウッキーだったのか。
それにしても……やっぱりアイドル科ってイイ人ばかりなのね。
今日、初めて出会ったばかりのあたしにこんなに構ってくれるなんて。
ちょっぴりだけ、みんなを騙している事に罪悪感を覚える。
真「それに、心愛先輩…Aちゃんに一方的に怒鳴ってた。」
真「……ねえ、大丈夫なの？……Aちゃん。」
『……っ…。』
彼の言葉に顔を歪ませると、真緒があたしの側へ来て、しゃがんで目線を合わせた。
真緒「俺ら、男子だし…女子の事情とか全然わかんねぇけど……なんか困ってんなら頼ってくれてもいいんだぞ？」
真緒はそう言うと、目を細めて笑った。
『……ありがとう…真緒達は、ホントに優しいんだね……。感謝してもしきれないよ……。』
感謝しているというのは、本心だ。
それも混ぜて、あたしは両目から涙を溢す。
『……でもね、心愛先輩が悪いわけじゃないんだよ……。少しだけ、言い合いになっちゃっただけなの……。あたしだって、心愛先輩は同じ女の子だから、すごく仲良くしたい。』
心配そうに、それでも静かに2人はあたしの言葉に耳を傾けていた。
真緒があたしの頭をよしよしと撫でる。
真「…そっか…。ごめんね…僕、事情も聞かずに……。」
ウッキーが、申し訳なさそうにこちらを見た。
『ううん、心配してくれたのが伝わってきたし、嬉しかったよ。だから、ありがと。』
頬を緩ませて笑うと、2人が頬を赤くした。
『だからね、このことは3人だけの秘密にしてほしいの。もしこれが広まっちゃったら、心愛先輩が誤解されちゃうし。』
そういって上目遣いで見つめると、2人は静かに頷いた。
静かだった保健室に、授業終了のチャイムが鳴った。
『……それじゃ、教室戻ろうか。』
あたしはそう呟くと、静かに立ち上がった。
*********************
あんずちゃん登場させたいぃぃい！
ごめんなさい、新作つくりました。
俺がアイツに届けたかったこと。【あんスタ】
たぶん泣けるやつです。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 731人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
honna(プロフ) - usamaruabc10さん» ありがとうございます！すっごく嬉しいです(;_;) (2018年9月23日 20時) (
レス) id: 073d13c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
honna(プロフ) - はるみるさん» そんな、嬉しいことを…！ありがとうございます(/_;)/~~ (2018年9月23日 20時) (レス) id: 073d13c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
usamaruabc10(プロフ) - めっちゃ好みな感じです！続き楽しみにしてます！ (2018年8月12日 17時) (レス) id: e0067304d8 (このIDを非表示/違反報告)
はるみる(プロフ) - 夢主ちゃんめっちゃ好き！大好きです！お身体に気を付けて、更新楽しみにしております(*´∀`)♪ (2018年8月11日 1時) (レス) id: 6ad3a79401 (このIDを非表示/違反報告)
honna(プロフ) - 琥珀さん» その言葉だけでいくらでも頑張れます(/_;)/~~ありがとうございます！ (2018年8月7日 8時) (レス) id: 073d13c2e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：honna@hqy | 作成日時：2017年7月22日 20時
