第170話 ページ22
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『ここか…』
資料を頼りに私は彼女いるであろうアジトの前に立っていた。
1人で勝てる相手かは分からない。しかし、誰も私の味方はしてくれない。1人で総悟を助けるしかないのだ。
私はアジトの重たい扉を開いた。
『…なんなんだこれ…』
中は薄暗いが、外よりもなんとなく不気味なくらい寒い。
中に進んでいくと、何やら声が聞こえて、私は咄嗟にコンテナの裏に隠れる。
「ちゃんとあの男拘束したんでしょうね?なら早いとこ従惑薬を飲ませましょう」
『…(従惑薬?)』
「はやく沖田総悟を私達の仲間にするのよ」
その言葉に動揺した私は少し音を立ててしまった。
『っ!?(しまった!!)』
「だれ?!」
すぐに蘭子は音に気づいた。
「確認してきて、大方予想はついてるわ。」
すると、彼女の部下であろう男顔向こうからこちらに近づいてくる足音がする。
冷たい鉄の床にコツコツと、靴音だけが響いていた。
私はこっそり刀を抜き、男が姿を表すのをまっていた。
すると、靴音のする方ばかり気にしていた私は、反対方向から近づいてきた男に気づかず、後ろから口を抑えられた。
すぐ相手のみぞおちに、肘をつくが、押さえつけられた時に布に付着していた催眠薬のようなものを吸ってしまっていた私は、すぐに気を失ってしまったのだ。
「はぁ、総悟はなんでこんな女がいいのやら。まぁ私も鬼じゃないわ。自我を失ってしまう最後の時間くらい同じ檻に入れてやりなさい。もちろんこの子も拘束しておいてね」
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ののこ(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2018年11月23日 21時) (レス) id: c2027c837f (このIDを非表示/違反報告)
天沢くるみ - 私、この小説大好きです。早く続きがみたいです!! (2018年11月6日 6時) (レス) id: 229af56316 (このIDを非表示/違反報告)
のい - めっちゃ面白い!!これからも更新頑張ってください!! (2018年10月22日 18時) (レス) id: 19517f28f3 (このIDを非表示/違反報告)
闇染 - 頑張って下さい!! (2018年10月18日 21時) (レス) id: 81cab5b818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かしのしの | 作成日時:2018年10月17日 10時