【銀魂】副長の妹はイケメン少女4 (ページ21)

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第169話ページ21

「あら、よくわかったわね？まぁこの薬初めは片思いの相手に飲んでもらうだけでよかったの。入手するのは大変で値段も高かったから1つしか買えなかったわ、でも妻子持ちの彼に愛して貰えるならと思って…でも、次第に彼だけでは物足りなくなってしまったの…もっと私を愛して欲しい、もっともっと崇めて欲しい。だから私は、整形して、この薬を作れる人を惑わせたの、そしてこっそりこの薬を彼に飲ませたわ。今ではロボットのように従惑薬を作ってくれてる。」

「なるほどねィ。それでこんなにも薬が大量にあるわけだ。…で、この薬はどっかに売り払うつもりですかィ？」

「いいえ、そんな勿体ないことするわけないでしょ？」

彼女がそう言うと、コンテナに隠れていた数十人もの武装した部下が姿を表した。

「私はね、この薬を全ての生命体に飲ませるの、そしてこの世界を作り替えるの…私が頂点でいられる世界にね…」

総悟は瞬時に周りの敵の数を頭の中で把握すると、刀を抜いた。

「あら、この人数でも戦うつもりなの？」

「あれ？話しだけ聞いただけでノコノコ見逃してくれるような女なんですかィ？あんたは」

「フフフ、さすがね。私たち敵同士かもしれないけど、案外相性はいいんじゃないかしら？どう？私と貴方で真実知った上で組んでみない？」

「悪いが俺ァこう見えても馬鹿正直な男顔の女が好きらしいんでね。アンタは好みじゃねぇや」

「…あら、残念。じゃあ仕方ないわね」

彼女がパチンと指を鳴らすと、部下達がいっせいに総悟に刀で斬りかかる。
しかし、総悟は何十人相手でも、1人ずつ確実に仕留めていった。

「さすがね、絶対に手に入れなさい」

ボソッと彼女は隣にいた側近に言うと、側近の合図と共にコンテナの上に隠れていた彼女の部下が吹き矢のようなものを総悟に向かって吹いてきた。

それを総悟は何本か避けきれたが、次々に斬りかかる男達の相手に気を取られ、1本だけ総悟の首に吹き矢が命中する。

「っ…！」

総悟はその瞬間クラっと体を崩す。その隙に男達は総悟に斬りかかってきた。

「やったかしら…」

しかし、総悟を取り囲んだ男達は一斉に吹っ飛ばされる。

「なんて強さなんだ…」

彼女の隣にいた側近も驚いて表情を変える。

しかし、吹き矢の効果が現れてきて、総悟はとうとう気を失ってしまったのだ。