【銀魂】副長の妹はイケメン少女4 (ページ18)

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第166話ページ18

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数日後はすでに総悟は退院していた。
外傷はあったが、気を失っていただけだったので大事には至らなかったのだ。

そして、後日あの建物を調査するも、原因は明確にはならず、あの辰羅族も爆発後どうなったかは分からないままであった。
結局全ての騒ぎは、あの場で死んでいた攘夷浪士の仕業として片付けられたのだ。

全ての真相を知っていても、助けられたのは事実であり、彼女を犯人だと言うことも誰も信じないにきまっている。むしろ私が悪役にされてしまうのだ。
もしかすると、これが彼女の作戦だったのかもしれない。

『...やっぱ自分でどうにかするしかないな』

夜中に部屋であの事件の資料を整理していた私は、そう呟いた。

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次の日の朝、屯所は何やら騒がしかった。

ほかの隊士に聞いてみると、どうやら昨晩から総悟の姿が見えないらしい。

兄貴はどこかで遊んでるだけだといっていた。たしかに総悟なら多少の事であれば少しほっていたって大丈夫だろうし、ふらっと朝帰りだとか言って帰ってきそうだ。

しかし、いつもと違って何だか嫌な予感がした私は、総悟の部屋に勝手に入った。

見ると、机の上には仕事の資料が散乱している。あのサボり魔の総悟がこんなにも仕事熱心に資料に目を通すのはあまり見た事はない。

そして、私はその資料に目を通す。

そこには何年か前の行方不明事件の資料が多数あった。

『なんだこれ...どれも若い大人の男ばかりの行方不明事件だな...』

全ての資料がそればかりだったが、1番下にあった資料だけは違った。

『柏木蘭子...』

そういえば、あの総悟の彼女の名前も蘭子だったのを思い出した。容疑者として乗っていた彼女だったが、写真の顔は全く違う。容姿端麗だった彼女に対して、資料に乗っている写真は、彼女とは程遠いほど太っていて醜い顔の女だった。

『まさか...これがあの彼女なわけないよな...』

よく見ると、その写真には赤で印が付けられている。
その彼女の首の横にある、3点のホクロをが赤で丸されていたのだ。

そこで私はハッした。初めて彼女を見た時、たしかに首の横に3点のホクロがあったことを。
珍しいそのホクロは少しだけ印象に残っていたのだ。

『という事は、総悟は彼女を追って...』