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第8話 ページ9

「どうかしたか?」

心配そうに九兵衛さんがきいてきた。

『い、いや大丈夫...』

「あまりの若の美しさに見惚れてしまったんですよ!!」

「東城、勝手な事を言うな。」

何故かまだ肩から手を離さない東城さん。

『離してくれ...』

「ん?なんか言いましたか?A殿」

『離せって言ってんだよおお!!』

思わず私は東城さんの顔面に思いっ切りパンチを食らわす。

「ごぶっ!!!」

鈍い音と共に数メートル東城さんが飛んでいった。

「東城!!何をするんだ貴様!!」

倒れた東城さんに駆け寄った九兵衛さんが言う。

『す、すまねぇ!東城さん!お、俺、男のくせに男に触られるのが苦手で...』

「え...」

その瞬間、何故か九兵衛さんが何かにときめいた顔をした。

「...君も男性が苦手なのか」

『あ、たしか九兵衛さんもそうだったんですよね』

「君とは話が合いそうだ。」

そう言って九兵衛さんがこちらに手を伸ばす。

『そうですね』

そしてぎゅっと手を握った。
男性に触れると九兵衛さんはその人を投げ飛ばしてしまうと聞いていたが、私のことを男認識しているはずなのに投げ飛ばされなかった。
脳とは関係ない、本能の問題なのだろうか...

「若が、若が男性と手を繋いでいる...」

泣きながら東城さんはその様子をみていた。

それから私たちは3人でデパートのレストランにきていた。東城さんはかなり邪魔だが、九兵衛さんは無口ではあるが同じ境遇ということもあり話も合う。

「ほんとに君は話しやすいな...まるで異性と話しているとは思えない」

『うん...(まぁ、同性だからね)』

すると、急に何処かで銃声が聞こえてきた。

「な、なんだ今の銃声は?」



「いいかお前ら、今からこの建物は俺達が占拠する。勝手に行動した者は容赦なく殺す!!」

それはテロリストらしき男達。数十人とかなり多い人数で全員が銃をもっているという最悪の集団だ。

「全員手を上げて1人ずつこっちに来い。お前らは真選組に用意する人質だ。」



「厄介なことになりましたね。若ここは私が」

「敵があんだけ銃をもっていて、これだけ一般市民がいれば僕達が行ったとしても死人がでるだろう...ここはスキが出来るまで従うしかない。すまないAくん、必ず僕が君を守るから安心してくれ。」

『それは俺のセリフです...(あああ、ほんとになんて運が悪いんだよォ、てか銀さんたちはどうなったんだ?)』

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リンネくん - えっ!?イラストうますぎです…憧れる… (2019年8月3日 10時) (レス) id: 6abacdae2f (このIDを非表示/違反報告)
ねこっち - 絵上手すぎ!以外と主人公可愛い (2018年9月7日 19時) (レス) id: ebdb585775 (このIDを非表示/違反報告)
樗艪松 - 早くみたい!!!便新頑張って下さい!!!! (2018年7月12日 20時) (レス) id: 377d890a64 (このIDを非表示/違反報告)
夏猫 - 面白いです!こういう感じの小説好きです!更新頑張ってくださいね! (2018年7月8日 23時) (レス) id: a26082a895 (このIDを非表示/違反報告)
ドS - 面白いです。応援してます (2018年6月10日 18時) (レス) id: 6550c80750 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かしのしの | 作成日時:2018年5月23日 2時

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