第43話 ページ45
そして、私がいざ踏み出そうとした瞬間。後から声がした。
この建物は10階ある上に、今私たちがいる場所はその9階。ましてや、私の後ろは吉原の街が一望できる廻縁(城などにあるバルコニーのようなもの)。
外からここまで上がってくるのは結構大変だ。普通の人間では出来ないことだろう。
振り返ると、そこにはよく知った人物が柵の上に立っていた。
「姉御大丈夫ですかィ」
『総悟!?』
「またヘマしたんですかィ。やっぱり姉御はダメですねィ」
柵からヒョイっと降りた総悟が言う。
『な、なんで来たんだよ!』
すると、総悟は自分の胸上辺りを指で指した。
「姉御がここに来る前に盗聴器仕込んでたんでさァ、下着のこの辺に」
『はっ?!///』
見るとちょうどブラジャーの金具の所に小さな盗聴器が引っ付いていた。
「だから姉御がそいつに心臓バクバク言わせてんのも丸聞こえでしたぜ」
私は何も言えず赤面する。
「嘘ですぜ。盗聴器でも聴診器じゃないんだから心臓の音までは聞こえないでさァ。てか、否定しないって事はマジでそいつにドキドキしてたんですかィ姉御...」
『だ、だってよこいつが変な事ばっかり言うから!!』
すると今まで黙っていた神威が口を開いた。
「ねぇ、Aちゃん。それAちゃんの彼氏?」
神威は総悟を指さす。
『彼氏じゃねーよ!上司!』
「ふーん、じゃあAちゃんを助けに来たって感じかな」
まるで煽ってるかの様にヒューヒューと冷やかしてくる神威。
「おいてめぇ、そのままムショにぶち込んでやってもいいんですぜィ」
「春雨だから捕まえるの?」
「いや、警官侮辱罪でさァ」
その瞬間総悟が刀を抜いて神威に斬りかかった。
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リンネくん - えっ!?イラストうますぎです…憧れる… (2019年8月3日 10時) (レス) id: 6abacdae2f (このIDを非表示/違反報告)
ねこっち - 絵上手すぎ!以外と主人公可愛い (2018年9月7日 19時) (レス) id: ebdb585775 (このIDを非表示/違反報告)
樗艪松 - 早くみたい!!!便新頑張って下さい!!!! (2018年7月12日 20時) (レス) id: 377d890a64 (このIDを非表示/違反報告)
夏猫 - 面白いです!こういう感じの小説好きです!更新頑張ってくださいね! (2018年7月8日 23時) (レス) id: a26082a895 (このIDを非表示/違反報告)
ドS - 面白いです。応援してます (2018年6月10日 18時) (レス) id: 6550c80750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かしのしの | 作成日時:2018年5月23日 2時