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第29話 ページ30

私を挟んでバチバチと火花を飛ばす2人。
気まずくて、2人とは少し離れて歩いていた。
すると、前をきちんと見ていなかった私は誰かとぶつかる。

『わっ!!』

「おっと...すまない。大丈夫か?」

ぶつかった人は私に手を差し伸べてくれる。

「小さくて見えなんだ、悪いことをしたな。立てるか?」

『うん』

私はその女の人の手を取ると立ち上がり、付いた砂をパッパっと払う。

「Aちゃん!!すみません...って」

「ツッキー!?」

私が居ないことに気が付き、引き返してきたお妙と猿飛さん。どうやら、この顔に傷のある綺麗な女の人も知り合いらしい。

「なんじゃ、主らのツレか。子供は気を抜くとすぐに迷子になるからな...ところで、一体誰の子供だ?」

彼女は月詠という吉原の女性らしい。お妙さんが事情を話すと、何故かこの月詠さんも動向すると言ってきた。

「主らじゃ子供の世話などわからんだろう。わっちはこう見えても晴太をずっと見てきたんじゃ、ちっとは主らより扱い方に慣れている」

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彼女たちは出会った直後はギスギスしていたにも関わらず、何故か女子トークで盛り上がっていた。
公園に着いてからも、3人はベンチでお喋りしている。

私は仕方なく、1人で砂場で遊んでいた。

「お嬢ちゃん猫好きかい?」

急におじさんに声をかけられ顔を上げると、ニコニコしたおじさんが私を見ていた。

『猫すきだよ、いるの?』

「あぁ、あっちに可愛い子猫がいたんだ。おいで」

そして、思考が3歳の私は何の疑いもなく、おじさんについていった。
お妙さん達はまだそれに気づいていない。

公園から離れて、路地裏に連れてこられた。私は猫は?と言いながら、辺りを探す。
すると、後から急に口を塞がれた。

『んんっ?!』

「大きい声出すんじゃねぇぞ」

そしてその男は私に刃物をチラつかせた。
私は必死で男の手を外そうとするが、今の私の力ではビクともしない。

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「Aちゃーん!!!!どうしましょう...見つからないわ...」

その数分後に気がついた3人は、公園内で私を探していた。

「もしかしたら公園の外にでたのかもしれない、お妙さんはこの周辺さがしてて、私とツッキーでちょっと遠くまで探してみるから」

猿飛さんはそういって、全員で手分けすることにした。

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リンネくん - えっ!?イラストうますぎです…憧れる… (2019年8月3日 10時) (レス) id: 6abacdae2f (このIDを非表示/違反報告)
ねこっち - 絵上手すぎ!以外と主人公可愛い (2018年9月7日 19時) (レス) id: ebdb585775 (このIDを非表示/違反報告)
樗艪松 - 早くみたい!!!便新頑張って下さい!!!! (2018年7月12日 20時) (レス) id: 377d890a64 (このIDを非表示/違反報告)
夏猫 - 面白いです!こういう感じの小説好きです!更新頑張ってくださいね! (2018年7月8日 23時) (レス) id: a26082a895 (このIDを非表示/違反報告)
ドS - 面白いです。応援してます (2018年6月10日 18時) (レス) id: 6550c80750 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かしのしの | 作成日時:2018年5月23日 2時

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