第19話 ページ20
「桂てめぇ、うちのAちゃんに何しようとしてんだあ!!!」
パトカーの窓から顔をだした近藤さんが大声で叫ぶ。
『近藤さん?!まだ突入の指示は出てないじゃないか...!』
「フッ、引っかかったな...」
隣で桂がニヤリと笑いながら呟いた。
どうやら、近藤さんは私を桂から守るために予定していたよりも早く駆けつけてきたのだ。
桂はその間に用意していたのか、上空のヘリから降りてきたハシゴにつかまると、空高く上がって行った。
「くそ、逃げられるぞ!総悟!」
「分かってやすよ」
近藤さんの指示に総悟がバズーカをヘリに向ける。
しかし、桂が投げた煙玉のせいで彼の姿がみえない。
霧が消えた頃には桂の姿はなかった。
「チッ、近藤さんの心配性のせいで台無しじゃねぇか。あいつは自分の身くらい守れるに決まってんだろ」
パトカーから降りてきてタバコをふかしながら兄貴が言う。
「でも男にラブホにつれていかれそうになってたんだぞ!!しかもあの桂に!!」
『いやあいつは分かっててああしたんだよ、近藤さんたちがそうすれば焦って作戦通りにいかないって初めから分かってた。』
「やられやしたね...でも姉御のことはまだ諦めてねぇみたいですぜ」
総悟にそういわれて『?』になっていると、頭を指さされる。
触ってみると、髪をくくっているところに何が指に触れ、取ってみる。
それは一輪の椿だった。
『キザ野郎だな。』
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リンネくん - えっ!?イラストうますぎです…憧れる… (2019年8月3日 10時) (レス) id: 6abacdae2f (このIDを非表示/違反報告)
ねこっち - 絵上手すぎ!以外と主人公可愛い (2018年9月7日 19時) (レス) id: ebdb585775 (このIDを非表示/違反報告)
樗艪松 - 早くみたい!!!便新頑張って下さい!!!! (2018年7月12日 20時) (レス) id: 377d890a64 (このIDを非表示/違反報告)
夏猫 - 面白いです!こういう感じの小説好きです!更新頑張ってくださいね! (2018年7月8日 23時) (レス) id: a26082a895 (このIDを非表示/違反報告)
ドS - 面白いです。応援してます (2018年6月10日 18時) (レス) id: 6550c80750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かしのしの | 作成日時:2018年5月23日 2時