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第16話 ページ17

私は1人で歌舞伎町の見回りをしていた。
本当は総悟がついてくる予定だったが、急に腹が痛くなったとかで、結局1人でいくはめに。

『見回りっつったって散歩みてーなもんだな...』

ガサッとなにかが落ちる音に私は振り返る。
すると後には長髪の男と、得体の知れないアヒルのような着ぐるみがいた。

「...なんて、美しいんだ」

『は?』

長髪の男はそう呟くと私の方に近づいてきて、両手をがっしり掴む。

「是非俺の奥さんになってくれ」

『っ?!ふざけんな!!』

男から手を振りほどいて後ずさりする。
私は男から好意を抱かれた事は人生で1度もない。あまりに急な出来事に頭の中は混乱していた。

「すまない、あまりに美しかったものだから、無礼だったな。」

彼は私を改めて下から上へと眺めると、ある事に気がついたらしい。

「お主...まさか真選組か?」

『あぁ、私は真選組だ』

「なんてこの世は残酷なんだ...」

何故か男は頭を抱えて崩れ落ちた。

「これは試練か、試練なのか。ならば超えて見せよう!!俺と共に来る気はないか?」

『いや、ないです...。てかお前』

私は隣の壁に貼り付けられた指名手配の犯人の顔を見る。それは今ここで私と会話しているそれだった。

『お前、指名手配犯じゃねーか!!やばいよ、手錠持ってきてねぇじゃん!!』

「手錠など必要ない!何故ならもう既に俺はお主の瞳にロックオ───...」


ドガシャアアアン...


「あれ、ヅラじゃねーか。」

急にスクーターで現れた銀時は目の前の男に思いっ切りぶつかった。

「ヅラじゃない、桂だ!!」

頭から血を流しながら男は答える。

「あれ、お前この前の。てかその服、とうとうあの黒の組織真選組になっちまったのかよ。」

『黒の組織って、まぁ間違いではないけど。』

「てか、それならお前ら鉢合わせしちゃダメだろ」

「何を言ってるんだ銀時、A殿は俺が娶ったのちに一緒にこの世を救う旅に出るんだ!!」

『勝手に決めてんじゃねぇよ!!』

「昔からヅラは色々好みがおかしいとは思ってたけど、まさか女の趣味までとはな...」

『どういう意味だ』

私はイライラしながら銀時を睨む。

「銀時には分からんのかA殿に秘められた美しさが、凛とした顔立ち、スラリと細い手足、絹糸のように艶のある黒髪。それに何故か、初めてあったのにまるで前から知っているような気持ちに狩り立たれる...」

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リンネくん - えっ!?イラストうますぎです…憧れる… (2019年8月3日 10時) (レス) id: 6abacdae2f (このIDを非表示/違反報告)
ねこっち - 絵上手すぎ!以外と主人公可愛い (2018年9月7日 19時) (レス) id: ebdb585775 (このIDを非表示/違反報告)
樗艪松 - 早くみたい!!!便新頑張って下さい!!!! (2018年7月12日 20時) (レス) id: 377d890a64 (このIDを非表示/違反報告)
夏猫 - 面白いです!こういう感じの小説好きです!更新頑張ってくださいね! (2018年7月8日 23時) (レス) id: a26082a895 (このIDを非表示/違反報告)
ドS - 面白いです。応援してます (2018年6月10日 18時) (レス) id: 6550c80750 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かしのしの | 作成日時:2018年5月23日 2時

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