真剣SUNSHINE 【 tk × in 】 (ページ18)

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ふと目が覚めた。

隣に伊野尾くんは居ない…。

気だるそうに腕を伸ばし、
携帯を手に取ると、伊野尾くんからLINEが届いていた。

＂めざましだから先に行くね。昨日はありがとう＂

あ、今日は木曜か…。

" りょーかい。頑張ってな。＂

と返し、携帯をその場に置いた。

重い体を起こし、裸のままベッドに座ると

前髪を無造作にかき上げながら、

リモコンでテレビをつけた。

伊野尾くんが共演者さんたちと笑いながら話している。

昨日、あんなに淫らだったのにな。

スーツ姿の彼とのギャップに、

クスッとし、優越感に浸っていた。

しばらくぼーっとテレビを眺めていると、

携帯のアラームが鳴り響いた。

俺も仕事行かなきゃな。

と立ち上がれば、シャワーを浴びる。

今日の仕事は、

午前中、有岡くんと光くんと雑誌の撮影、

その後、有岡くんとラジオの収録か。

有岡くんと一緒だから安心感半端ないな

なんて、思いながら

仕事に向かった。

現場に着くと、すでに2人とも準備を済ませて

楽しそうに騒いでいる。

髙「よろしくお願いしまーす。」

有「お！髙木〜！！」

光「雄也、おっせ〜よぉ。」

2人同時にこっちを見てくれて、なんだか顔がほころんだ。

髙「ごめん、ごめん。」

有「もう、髙木待ちだったんだからな〜。ほら行くよ。」

2人に引っ張られて、撮影開始。

順調に進んでいった。

有「髙木今日めちゃくちゃかっこいいじゃん。なんかクールな感じでさ。」

髙「そう？ありがとう。」

光「大ちゃん、俺は、俺は？」

有「ひかもかっこいいよ。」

光「おお。やった〜！大ちゃんはねぇ、かわいいよ。」

髙「確かに、有岡くん今日かわいいね。」

有「なんでだよ。しかもそれちっちゃい子に言うかわいいじゃん。俺だってかっこよくいきたいよ！」

3人で笑い合う。

ほんと仲良いよね、とスタッフさんに言われるくらい

和やかな雰囲気の中、撮影は無事終了した。

「お疲れ様でしたー！」

光くんとはここでばいばいして、

有岡くんと俺は次の現場に向かった。

2人になると少し静かになる。

でも、それが心地良い。

車の中で各々音楽を聴いたり、携帯を見たりして過ごした。

有岡くんとはJr.の頃から一緒で、

喧嘩もいっぱいしたけど、

苦楽を共にしたからか、

有岡くんの前ではすごく自然体でいられる。

この程よい距離感が好きだ。

と俺は思っていた。

有岡くんの気持ちも知らずに…。