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ゲーム 9 ページ11

*




「よーし、終わりだ。手ぇ止めろー。後ろから回してこい。」



抜き打ち(仮)テストが終わって、前の人に解答用紙を渡す。


「どうだった?」

「まぁまぁかな」


そんなに仲良くもないのに会話をした。他愛ない会話。名前もよく知らない。


そんな事よりも隣からの視線が凄かった。


「私の体に穴でも開けたいの?」


と、少し煽ってみる。


「うるせぇよ。」


見てきたのはそっちなのになぁ。

って言いたかったけど、本当に怒りそうだからやめた。


「高杉君はどうだった?」

「別に。」


素っ気ない態度。眉間によるシワ。

目も合わせてくれない。

まぁどうでもいいや。



「Aちゃん、どうだった?」

「あ、お妙ちゃん。まぁまぁかな。」

「ワタシ、けっこうできたアル!」

「そっかぁ、良かったね。神楽ちゃん」



授業中にも関わらず立ち歩くクラスメイト。

もはや、無法地帯。

担任があれだからなぁ。



「高杉ィ、お前はどうだったアルか?」

「ダメだよ、神楽ちゃん。高杉君は機嫌が悪いから。」

「誰かさんの所為でな」

「??」


なんの事か分かっていないお妙ちゃんと神楽ちゃんは目を合わせあって首をかしげた。

高杉君は相変わらずそっぽをむいている。

嗚呼、なんて面白い光景なんだろう。

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作者名:ぴっぷるー x他1人 | 作成日時:2016年12月25日 1時

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