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しかめっ面 ページ40

「侑、Aさんがね私の腕を強く握って」


「ありえん。お前そんなことするやつやったんやな」


侑はそう言ってしかめっ面をする。ああまたその顔か。もう見飽きたよ。私は彼女の手を離した。侑は棟形さんの腕を取って『なんでそんなことされたん』と聞く。


棟形さんは大嘘つき。


「A、なんで」


「うっさいな。どうせ信じてもらえないなら言っても無駄」


私はそう言ってかかとを返し背中を向けた。すると侑が腕を掴む。私は振り向いて思い切り振り払った。侑はびっくりしたように顔を上げて私を見つめた。


「触んなよ。お前も棟形さんも嘘つきだよ」


あんなだけ私にごめんな、ごめんな、なんて言ってきて結局それですか。もう慣れた。ふたりとも大嘘つきだ。


侑は泣きそうな顔をして顔を歪ませる。私は侑を睨みつけて歩き出した。良かったね、これで棟形さんのものだよ。


棟形さんは微笑んでいる。嬉しそうに。ああうざいなそう言う顔。侑はどうなってんのか知らないけど家に帰ったら話もしてやんないしご飯も作ってやんない。


「嘘つき」


そう呟いてエレベーターに乗った。自分のオフィスに着いて席に座った。潔子ちゃんが顔を覗かせて『なんか悪いことでもありました?』と問いかけてきた。潔子ちゃんに抱きついた私。


「どうしたんですか」


「泣けないくらい辛い」


私がそういうと潔子ちゃんは笑って


「Aさん、そんなこと言ってもすぐ立ち直ってみんなの心の傷、直してくれるじゃないですか。大丈夫ですよ。」


「辛いことなんて人生のほんの少しだけですから」


潔子ちゃんは私を抱きしめてそういった。潔子ちゃんが愛しくてたまらないんだけど。そんなこと思いながらゆっくり離れた。


「頑張ってください。ここの職場の人皆Aさんの味方です」


そう言って微笑んだ。


すると携帯が鳴り響く。手に取った携帯に表示されたのは宮治









『Aさん?侑泣いとるんやけど仲直りしてくれませんか』

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ナッポレオン(プロフ) - とても素敵な作品をありがとうございました! (2018年12月22日 23時) (レス) id: 8e13bd886f (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - チョーク*さん» コメントありがとうございます!!すごく嬉しいです!涙が出るくらいに!応援していただきありがとうございます!完結いたしました!楽しみにしてくださってたのに申し訳ないです!評価押して下さりありがとうございます!! (2018年5月17日 23時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク*(プロフ) - この作品本当に大好きです…!こんなお話は余り見ないし、素敵な作品は久しぶりなので「ヤバいヤバい!」ってつい言いながら見てしまいます(笑)評価ボタンも毎回押しては無効だったり…とにかく大好きです!自分のペースで大丈夫ですよ、気ままに更新待っております^^* (2018年5月17日 16時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - るかちさん» ありがとうございます!!めちゃくちゃ嬉しいです!!毎回押してくれるなんて!涙が出ますよ!!楽しみにしててください!頑張ります! (2018年5月16日 7時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
るかち(プロフ) - 1話更新されるたびに「あああ尊い」ってなりながら毎回投票済みの評価ボタンを押してしまいます。これからも楽しみにしてます。いつも応援してます! (2018年5月15日 23時) (レス) id: 2cef0ad450 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:穀海* | 作成日時:2018年5月4日 21時

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