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1日目練習試合の予定の組み合わせが発表されて、私たちの最初の相手は音駒。今回集まったチームは烏野、音駒、青葉城西、梟谷、そして稲荷崎の5校。一チーム空きができる。稲荷崎が空きになった。
「A、ドリンク出来たら呼んで、手伝うから」
「はい」
私は頷き颯爽と水道に向かう。冬のせいでいつもより水が冷たく感じる。ポッケのハンドクリームをつける暇なんてない。急いでスポドリを作る。
「1人か?」
振り向けば少し悲しそうな顔をして私の後ろに立つ宮侑。水道の蛇口を捻り水を止めてスポドリの容器を綺麗に並べた。彼を無視するためにわざと音を大きくして。
「なあ、」
「……」
「なあって」
「……」
彼が私の手を掴む。侑の手を振り払った。
「どうしたんですか?」
何事も無かったかのように、引きつった笑顔を向け問いかける。
「あん時のこと」
「あったこと、ありましたっけ?」
「は?」
「A、手伝うよ」
「ありがとうございます」
私は彼に背中を向けた。かおりさんと横並びに歩き私は振り返り彼を思い切り睨みつけた。
「知り合いなの?」
「いいえ。全然」
嘘ひとつ。
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萌々子(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» ありがとうございます!!!! (2018年3月22日 21時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - 萌々子さん» えへへ( ´ ▽ ` )はい!めちゃめちゃ嬉しいです!!凄く感動しました! (2018年3月22日 17時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» そんなふうに言っていただけて光栄です!より戻せて良かったですよね!( ´ω` ) (2018年3月16日 22時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花(プロフ) - めちゃめちゃいい作品です!!!ガチめにめちゃ好き……より戻ってよかった!!! (2018年3月16日 18時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
萌々子(プロフ) - 言ノ葉さん» ほ、本当ですね!教えていただきありがとうございます! (2018年2月7日 7時) (レス) id: 7e27c0b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:穀海* | 作成日時:2018年1月23日 7時