オワタ。 ページ25
「まだわかんないのー?フフッアハハッはぁ……
君たちは私を裏切った。
ただそれだけ?って思うよね。だけどね。君たちのせいで私は追い込まれたと言っても過言ではない。私が弱いのがいけないのかもしれないけど。
でも、可愛い子だけを信じるなんて、おかしいよね?それに他校の人達もさ。
気づかないのおかしいでしょ?気づいてくれたのは誰?
国見だけ。ね?わかる?」
「っ……」
全員が息詰まる。
あの後から、こいつがいきなり消えた後から、
俺達は気づいた。
Aは悪くないってこと。
だから謝ったつもりでいた。
許してもらっている気がした。
だから。こんなことをするなんて、って思った。
だけどこいつからしてみれば、直接謝られたわけじゃないし、
あんな事をしてしまった俺たちを許すわけでもない。
俺達は俯いた。
今、改めて自分達が何をしてしまっていたのか。
思い知らされていたのだ。
「……本当はさ、謝ってくれるだけでいいんだけどね。」
「じゃあなんっむぐっ」
日向が口を開こうとした瞬間澤村に口を封じられる。
「何でって?…君達に直接言っても、きっとわかってもらえる術がないからだよ。
苦しみがわからないと、その人の本当の気持ちを知ってから謝れない。
私が死んだ理由。
きっと、それは____。」
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作者名:穀海* | 作成日時:2016年12月30日 17時