オワタ。 ページ20
俺達は明るく照らされていく道を辿る。
なぜか一本の線のように光が差し込んでいた。
また、ギシギシとなる不快な音の床は俺達の心も不快にしていく。
まぁ、少し明るいだけで助かるが。
「あの、何かさっきからスラスラと事が簡単に進みすぎじゃないですか?」
確かに言えている。
影山、時にはまともなこともいうもんだな。
「確かにそうだな。……まぁ、いいんじゃねぇか」
ちょっとだけ身震いした田中はそう言った。
良くねぇよ。
これってさ、謎解きとかである
次に何かあっちゃう系でしょ。
「いや、田中。これは意外と次にぐおぁあっ!って来るやつだろ」
「あ!菅さんの言う通りっすね!」
俺と同じこと思っている奴がいた。
すると
パチパチと拍手が聞こえる。
何処だ。
何処からだ。
ピーッガッガッ
耳に障る機械音がした。
『みんなすごいよー。よくわかるねぇ。何かあっちゃう系だよ。ほら、ちゃんと周りを見て』
俺達がバッと振り返った瞬間だ。
ガチャッ
『すごいすごーい。……見えない人間の侵略だ。』
勝手にドアが開いた。
誰も動かないのに聞こえる足音しか
頼りがないわけだ。
俺達は逃げるしかない。
と、
「すみません。ちょっと借ります。」
『……。』
赤葦が誰かのボトルを取り、その中に
「Aさん。これでいいですか」
バシャッ
なんとその返に撒き散らしたのだ。
ナイスだ。
透明のものは見えるようになる。
これで、逃げられる。
はずだった。
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作者名:穀海* | 作成日時:2016年12月30日 17時