５話 相合傘をしたい！ ページ7
.
『うわぁ、凄い雨』
「あ、Aだ、バイバーイ」
クラスメートが昇降口から走っていく。
『また明日ね！』と背中に話しかければ、手を振って、帰っていった。
あーやって帰る人、何気にかっこいいよね。
類がやったらもっとかっこいいんだろうけど。
『さてと、類は何処かな？』
「呼んだかい？」
類の靴があるかどうかを確かめていれば、後ろから声がする。
大好きな人の声。嘘、確かめてるとこ見られた。
恐る恐る見てみれば、やっぱりそこにいたのは類で。
『る、類……、』
「僕に何か用かい？」
うっ、今言うしかないのか。
そうだよな。がんばれ私。踏ん張れ。
『今日、一緒に、帰ろ…、？』
「僕と家、真反対だろう？」
そうでした。
すみません。そうですよね。無理ですよね。
『ですよねぇ、流石に相合傘は無理かぁ』
「ほう、僕と相合傘とやらがやりたかったのかい？」
『……ぁ。私まさかだけど今相合傘の話やった？』
「嗚呼、」
嘘だろマジか。積んだ。
しょうがない、先に帰ろ。
『さようならぁ、』
「おや、傘はあるのかい？相合傘したいのなら傘は持っていないんだろう？」
『持ってませんやりましょう！』
「ふふ、バックから出ているそれはなんだい？」
う、そ、で、しょ、。
いや、普通に折り畳み傘見えてるし。
最悪だ。マジかよ。嘘でしょ。神様ぁ？
『ではさようならぁ』
二度目のこのやりとりを繰り返した時。
類が私の傘を奪ったのだった。
「先に帰るなんてひどいね、相合傘はどうするんだい？」
『え。』
え、やっていいの？？
いいの？？いいのね？？そう受け取るよ？？
「もう帰ろうかな」
『やりますやりましょうはやく直ちに！！』
ふふ、と笑って見せた類は類の傘を開き、私の腕を引っ張った。
もちろん油断していた私は類に抱きつく形になるわけで。はは、もう無理。
「ふふ、A君が望んでいたんだろう？」
類には当分敵わないと思い知ったのだった。
類▷winner
))Aを照れさせた
A▷loser
))類に照れちゃった
.
６話 連絡先を知りたい！→←私なりの話をさせて。part one
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 120人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ココとナッツ - A…今年 B…来年 (2021年11月18日 0時) (
レス) @page15 id: b132b85014 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな - 私はジェルくん推しです！ (2021年10月8日 12時) (レス) @page1 id: 6ec5adb387 (このIDを非表示/違反報告)
柚芽南 - 主様、最高です！！二つ目もよろしくお願いします！ありがとうございます！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: c6f977ccbc (このIDを非表示/違反報告)
おもち。(プロフ) - 月兎さん» わぁ！仲間いましたか！返信遅くなりすみません、、。大人組もいいですよね！というか皆いい！！(( (2021年9月7日 7時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - おもち。さん» 私もす◯ぷり大好きです！みんな大好きだけど大人組が大好きです！ (2021年9月6日 10時) (レス) id: 15b58e3eb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おもち。 | 作成日時：2021年8月30日 15時
