行ってらっしゃいとかいう挨拶《呪術廻戦》

3.五条side ページ33

信じがたい話も、Aの目を見ればわかる。
本気だと。真剣だと。


僕が守ると言った時、Aの目が本気で拒んでいた。
この子は自分の運命をしっかり受け止めているんだと、瞬時で分かった。


A「.....硝子は？元気なの...？」


五条「相変わらずタバコばっかり吸ってるよ」


A「硝子らしいなぁ」


A「傑は？」


五条「傑は.....元気。前髪チョロってんよ」


A「変わってなさそうだね」


A「悟は？....学校の先生はどんな感じなの？」


五条「もう皆んな可愛いよ」


五条「棘っていう呪言師がいてね、優しいから普段はおにぎりの具でしか話さないんだ」

A「うん」


五条「真希っていう子は呪具の扱いが上手くてね___」


A「うん」


五条「あっ学長の作った呪骸のパンダが大きくなって今一年生で高専にいてね」


A「うん」


五条「憂太って子は途中入学なんだけど、めっちゃ遠いけど僕の親戚でさ」


A「うん」


僕が喋ってるのをずっと嬉しそうに、泣きながら相槌を打ってコクコク頷いた。


僕がいなくても君の世界は回り続けるのかもしれないけれど、君がいないと僕の世界は止まったままだ。


なのに、助けてあげられない自分に腹が立つ。

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