行ってらっしゃいとかいう挨拶《呪術廻戦》

9.五条side ページ19

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季節も巡って、俺が花屋に行くのが当たり前みたいになってきた。


最近知ったけどどうやら他の店員さんにも五条と名前を覚えられているらしい。


A「毎回、来てくれてポップ真剣に読んでくれるけど,..飽きたりしないの？」


五条「いや、これ読むの楽しい」


A「ふ〜ん、勉強熱心だね」
そう言ってAさんは笑う。
通い詰めてたら、下の名前で呼ぶ事にも成功した。


五条「これ、Aさんが書いてんの？」


A「うん、花言葉とか書いてたら、お花とか選びやすいかな〜って」


五条「ふ〜ん」
またポップに目を映して何度も読み返す。


五条「Aさんはどの花が1番好きなの」


A「私？私はコスモスかなぁ」


五条「コスモス.....」


A「綺麗で可愛いなぁって、この時期になるとコスモス咲き始めるから嬉しいんだよねぇ」

そう言って笑うAさんが、高専時代のAに重なって
_____「悟、もっと丁寧に植えてよ」


_____「誰だよ花壇に花植えようとか言った奴」


______「良いじゃん、コスモスここに咲いたら絶対綺麗だよ」


五条「..............前も好きだったよな」


A「ん？」


五条「いやこっちの話、じゃあ今日はコスモスにしとく」


A「じゃあお会計するね」


何度もコスモスを見ながら歩く。
嬉しかった。


Aが帰ってきてくれてるようで。
もしかしたら水瀬さんは本当にAなんじゃないかと。


少しずつ、何かが返ってきてくれてるような、日常が戻り始めてるような感覚だった。


それと同時に、傑が高専からいなくなった。

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