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「 ジスっ!私凄くびっくりしてる!」
言われたお店に到着して驚かずにはいられなかった。
本当に居酒屋だったから
いつもならジスからお呼び出しをくらうとき、
どこにいようと馬鹿目立つ車が迎えに来るのに
何故か今日は自力だった事も今思えば謎である。
「 結構早かったね 」
「 どうしてホンジスが居酒屋?!」
「 目立ってるよ。座って」
驚きを隠せないままジスの隣に腰を下ろす
高級レストランより私はこういうお店が好きだから
飲みながらさっきの事を話そうと気合を入れようとすると
「 A!」
「 …なんで?」
声のした方を見ると、そこにはスンチョルがいて
しかもその隣にはユンジョンハンまでいる。
どういうことかとジスに聞いても、ごめんと言うだけ
「 本物のA〜?」
「 スンチョル…酔っ払ってる?」
「 ぜ〜んぜんっ!ふふ、Aが来てくれた」
「 何でこんなに飲ませたの?」
「 知らない。ジョンハンが飲ませてた」
「 は!そんなことしてないし」
どっちでもいいよ、もう。
ジスは何のために私をここに呼んだの
今日は作り笑いするのもキツイというのに。
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「 ね〜A」
「 スンチョラ、もう飲むの終わり」
「 俺をどこか遠くに連れてって」
その言葉に驚いて、食べようと思った枝豆が
勢いよくジョンハンのコップの中に入っていった
ごめんってば、そんな睨まないで。
「 誰も知らないようなうんと遠い所!」
「 …遠くに行きたいの?」
「 会社潰してぜーーんぶ捨てたら一緒に行こ!」
あの時、" 幸せ "そう言った人がいう台詞じゃない。
遠くに行きたいとか、会社潰すとか捨てたらとか
幸せな人が言う言葉じゃないよ。スンチョル
「 …嘘つき」
「 おれ〜?」
「 そうよあなたよ!!この嘘つき大馬鹿者!!」
「 ええ、なんで怒ってるの?」
「 幸せってあの時言ってたよね?!」
色んなものが崩れていく音がする。
幸せだと言われて凄く安心した。でも、喜ぶ事は出来なくて
1人幸せを掴んだら、誰か1人の幸せが消えていく
まさに私達みたいだなって思った。
「 幸せ?はは、俺そんなこと言ったのか〜」
「 嘘だった?あれは」
「 どうだろ〜。あ、でも今は幸せかな 」
スンチョル、私があなたの行きたい所に行くんだよ
何もかも捨てて、遠く離れた所に
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米(プロフ) - アユさん» すぐに飛んできてくれてるんですか!? 有難い…夜中更新が多くて申し訳ないです涙 大量に書き溜め中なのでもう少しお待ちください♪ コメントありがとうございます! (2019年9月1日 11時) (レス) id: 32ad3104a8 (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - いつも更新される度すぐに飛んできて読んでます!スンチが好きすぎる…更新頑張ってくださいね! (2019年9月1日 0時) (レス) id: 9c8e9d59d3 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - さささ。さん» ありがとうございます!!私もさささ。さんの作品読ませてもらってます!真似したくなるだなんて…光栄すぎます!!お互い頑張りましょう!! (2019年8月14日 9時) (レス) id: 32ad3104a8 (このIDを非表示/違反報告)
さささ。(プロフ) - いつも更新楽しみに待ってます(´˘`*) とっても素敵な作品で 表現の仕方やらなにやら真似したくなっちゃいます(´∇`) 切なすぎて時々泣きそうになります。頑張ってください!!! (2019年8月12日 16時) (レス) id: 1d0b48d693 (このIDを非表示/違反報告)
米(プロフ) - 摩耶さん» コメントありがとうございます!切なくしすぎて私自身も心が痛いです…笑 (2019年8月2日 0時) (レス) id: 4ef344cc0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:米 | 作成日時:2019年7月18日 19時