おまけすんちょる3

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むしゃくしゃした挙句、飲みすぎてしまった。









｢ 世の中！！漫画のようにはいかんっ！！｣


｢ そーだそーだあ！｣


｢ 私達は頑張ってる！！！｣






ここまで酔うまで飲むのは人生で初めて。

お酒の力というのは恐ろしいものだ






｢ スンチョルはどうなのよ〜？｣


｢ んん？？｣


｢ すきなこ！どんな感じなの？｣


｢ ん〜俺の好きな子ねえ〜ふふふ｣


｢ ああっ笑った！やだやだ思い出してる〜｣





どうせ明日には全部忘れてるんだから
上手く回らない頭を利用して語ってやろう。





｢ 素直だけど全然素直じゃらくてねえ、｣


｢ うんうん ｣


｢ あ、そうそう好きな物に一途！！飲み物とか！｣


｢ 変な子〜｣


｢ 笑った顔が凄く可愛いのとお、でも一番好きなのは
人のためにすごーく一生懸命になるところ！｣







優しい目で、でもどこか悲しそうな目をして話す彼


誰かを浮かべながら話してくれたんだろうけど
その誰かが私だったらいいのになって。







｢ その子には告白したの？｣


｢ んーん！死ぬまでしないよお｣


｢ …そっかぁー｣





私は何も手伝ってあげられないけど

いつか告白出来る日が来ますようにってお願いする







｢ Aは好きな人いる〜？｣


｢ 秘密〜｣


｢ あーいるんだ！誰誰？！もしかしてジス〜？｣


｢ 違いますぅ〜絶対教えません！｣


｢ けち！｣






お酒が入っているとは言っても、駄目な事はわかる


きっとこの流れで好きな人は〜と言ってしまえば
その先の絶対言ってはいけない事まで話してしまいそう







｢ あっ忘れるとこだった！｣


｢ なになに？｣


｢ 俺ね、来週社長さんになるんだよ！｣


｢ わ〜すごいね！｣


｢ それでね！パーティーあるから来てね｣







コテンと、返事をする前に寝てしまったスンチョル



来週…か。

その日が出発の日なんだっけ、確かそう。









｢ ジスや〜｣


｢ Aまで飲みすぎだよ ｣


｢ 行きたくないよ…｣


｢ 行きたくないってどこに？｣


｢ わかんない、｣






そこで私も意識を手放した


どうか来週が一生来ませんように。









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