おまけすんちょる3

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食べる物を探しながらパーク内をうろつく









｢ スンチョラ ｣


｢ ん？ ｣






聞いてもいいものなのか

最初から気になっていた質問を投げてみる







｢ どうして急に… ｣


｢ うん？ ｣


｢ 私と遊園地に来たりしたの？｣






本来は、こうして笑い合える状況じゃないのに
ばったり鉢合わせてここに一緒に来たこと

どういうつもりなのか教えてほしかった。








｢ スンチョル？ ｣


｢ … ｣


｢ 聞いてる？スンチョ... ｣


｢ ごめん、ちょっと走る ｣


｢ 走る？えっうそ｣






何故かいきなり走り出したスンチョル

久しぶりにこの人に振り回されてる気がする。




出会った頃は迷惑だとしか思ってなかったのに
今はスンチョルに振り回されるくらい大歓迎だよ









｢ 2人で ｣


“ はい、どうぞ〜 ”








手を引かれて乗り込んだのは避けていた観覧車

流石に駄目だと降りようとするも時すでに遅し
ゆっくりと上がっていくゴンドラ





何か喋らないとと、話題を必死に探していると
先に口を開いたのはスンチョルだった








｢ …さっきの続き ｣


｢ さっき、？…ああ｣


｢ レストランで会ったの覚えてる？ ｣


｢ 覚えてる…｣


｢ 言える状況じゃなくてお祝い出来なかったから
どこかで会えたらおめでとうって言いたかった｣






知ってたんだね。あの日が誕生日だったこと

でもそういうところだよスンチョル。本当にずるい







｢ その前に…あの時邪魔してごめん ｣


｢ 邪魔…？｣


｢ サランがわがまま言って。2人の邪魔した ｣


｢ あ、ううん…大丈夫だよ ｣






そんなことよりも、あの子の名前を呼ぶ姿

どうしても受け入れられなくて。受け入れたくない







｢ おめでとう、A｣


｢ …ありがとう ｣


｢ プレゼントもあるんだけどさ、今はなくて。
完成したら何とかして絶対届けに行くから ｣






｢ だから待ってて ｣と真剣な目を向けられても
素直に 嬉しい という感情が現れてくれない。






スンチョラ


私と貴方は、友達でいることも許されないんだよ









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