おまけすんちょる3

124 ページ24

.









嫌でも時間は経ってしまうもので

だんだんとカレンダーのバツ印が増えてくる









｢ ヌナ ｣


｢ んん、ハンソラ？｣







もう会いたくない。何度も自分に言い聞かせるのに
偶然どこかで会えないかと考える毎日


今日だってわざとあのデパートに行こうとしていた








｢ ちょっといい？｣


｢ いいけど、どうした？｣


｢ 相談 ｣





いつもならチャニとスングァンもいるのに
今日は一人でわざわざ何の用だろうか


それも気になるけど、この子の服のセンスも気になる





｢ レインボーだね｣


｢ ヌナは相変わらず地味って言いたい所だけど
今日は珍しくケバい感じがするよ ｣


｢ 褒めてる？｣


｢ 一応そのつもり｣





ケバいって絶対褒め言葉には使わないと思う



そうこう言ってるうちにやって来たのは
最近行けてなかったジフナのいるカフェ








｢ オレンジジュース？｣


｢ うん。あ、払うよ｣


｢ いいよ、誘ったの俺だから｣





ラッキーなんて内心思いつつ、ヌナとしてそれは駄目だと
ジョシュアとハニが喧嘩し始めている。


うるさいよ








.









｢ 相談って？｣


｢ ヌナって好きな人いる？｣


｢ ぶっっ｣


｢ この流れお約束？汚い…｣






お約束だかなんだか知らないけど

唐突にびっくりする質問飛ばしてこないで欲しい







｢ ごめんごめん。ハンソラ好きな子出来たの？｣


｢ …いや｣


｢ 出来たんだね。どんな子！？｣


｢ 出来たとか言ってない｣





スングァンと仲良すぎて大丈夫かと心配してたから
好きな子出来たみたいでヌナは嬉しいよ




いや、まてよ






｢ その子とは、もしかしてスングァンだったり…｣


｢ 馬鹿？｣


｢ や、やだな！冗談だよ！｣





あながち間違ってなさそうな予感だったからつい






｢ 真面目に聞いて｣


｢ は、はい｣









.









＊ マンネライン同級生、高3設定にしてます ＊

125→←123

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す